『ファタモルガーナの館』開発者、新作ミステリー「Project Code M」の近況を明かす。「めっちゃボリュームある」ので、もう少しかかりそう
NOVECTは7月4日、「Project Code M」の最新映像を公開。あわせて本作の開発状況も伝えられている。

国内のインディーゲームレーベルNOVECT(ノベクト)は7月4日、「Project Code M」の最新映像を公開した。同動画では、最新のゲームプレイ映像や新しい背景アートなどが公開。あわせて、長らく開発が続けられている本作の近況についても明かされている。
「Project Code M」は、殺人鬼と探偵の視点から連続殺人事件を追いかけていく、「殺し、解く 推理アドベンチャー」ゲームである。本作の舞台は、現代日本の東京下町。主人公は、死体処理業者のコンビだ。プレイヤーは死体処理を生業とする探偵の主人公と共に、連続殺人事件を解決するべく浅草や吉原などを探索。そうした中では、日本の裏社会といったダークサイドも描かれるという。
本作でプレイヤーは、探偵パートではマップを移動して調査や聞き込みを実施。情報を集めて、事件の真相へと迫っていく。また殺人パートでは、殺人犯の視点から完全犯罪を実行。遠隔密室殺人の完遂や遺書の偽装など、殺人犯として難解な事件現場を作り上げる。本作では探偵と殺人犯、双方の視点から連続殺人が描かれるわけだ。要素としては、20名以上の個性的なキャラクターが登場。サスペンスとしての刺激的な展開や、ミステリーとして謎が解ける快感が体験できる作品として、開発が進められているという。


本作は、縹けいか氏によるインディーゲームレーベルNOVECT(旧Novectacle)が手がけている。代表作としては、『ファタモルガーナの館』をリリース。同作は記事執筆時点で、Steamのユーザーレビュー4748件中94%の好評を得てステータス「非常に好評」を獲得するなど、プレイヤーから高く評価されてきた。2012年末に初頒布された同作は、2025年5月時点でシリーズ累計30万本を突破しているそうだ。

本作「Project Code M」は、そんなNOVECTによる開発中の新作となる。2022年5月に発表されてからは、同レーベルのpixivFANBOXでも開発中の状況などが伝えられてきた。今回公開された動画では、基本的な構成は以前のPVと同じであるものの、最新のゲームプレイ映像や新しい背景アートなども追加されているとのこと。3年間のブラッシュアップの一端が、動画で確認できるわけだ。ビジュアル関連としては、pixivFANBOX内にて本作の背景美術に森川直子氏が携わっていることや、同氏によるアートの一部が公開されている。美麗に描かれた夜の街や部屋で、どんなストーリーが待ち受けているのだろうか。


また北米向けのコンソール展開発表にあわせて、本作の近況も明かされている。まず本作の開発期間は、すでに7年目なのだという。ボリュームのある内容となっており、そのため開発に時間がかかっているそうだ。作品の状況としては、「Project Code M」の正式タイトルは内部ではきちんと決定しているとのこと。PCプラットフォームや国内展開の情報も含めて、しかるべきタイミングでの発表となるようだ。
またプラットフォームについても触れられている。本作は2022年の発表時点で、予定対応ハードはWindows/Mac/PS4/Switchとされていた。予定対応と表記されているとおり、プラットフォームが決まっているわけではなかったが、今回はリリース時の状況によると明言。正確な情報は正式な発表を待つ形になるものの、PS5やNintendo Switch2にも対応する可能性があるようだ。そのほか、出血表現はあるもののCERO Zにはならず、推理ゲームを遊ぶプレイヤーなら問題なくプレイできる点なども明かされている。
「Project Code M」は、PC/コンソール向けに開発中だ。