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東京アニメ・声優専門学校は、e-Sports関連の人材育成を目指す「e-Sports プロフェッショナルゲームワールド」を発表した。「日本初・プロゲーマーを目指すための専門学校」と銘打たれた今回の発表では、4種類の専攻過程が発表されており、それぞれでe-Sportsに携わるための専門知識を学ぶことができると紹介されている。
今回開設されたのは、「総合プロゲーマー」と「ビジネス&宣伝プロモーション」、および「ゲーム実況・MC&声優」と「イベント&テクニカルスタッフ」の4種類の専攻コースだ。「プロゲーマーを目指すための専門学校」と銘打たれているため勘違いしそうになるが、実際にe-Sports競技へ参加するプロゲーマーだけでなく、e-Sports業界でのビジネスや実況、イベント運営など、e-Sportsに携わる幅広い人材を育成しようとしているようだ。
またこのほか、東京アニメ・声優専門学校にある声優コースのカリキュラムか勉強も受けられる模様である。特設ページでは、「マルチなスキルをを持ったプロゲーマーになれる」との紹介がある。
“前代未聞”などと昨日話題になったこのニュース。メディアやインターネット上からの受け止められ方は、けっして良いものばかりではなかっただろう。入学者は、プロゲーマーという勝敗が全ての茨の道へ、しかもe-Sports発展途上国である日本から進むわけだが、今回の発表に伴い解説された特設ページのカジュアルさは、その深刻さを和らげているかもしれない。また、e-Sports自体が根付いているとはまだまだ言えない日本のシーンにおいて、若者たちが学校に通い成長したとしても、実際にe-Sportsの現場で食っていけるのかという疑問も出ている。
しかし日本のe-Sportsシーンを追っているのならば、今回の専攻コースに株式会社SANKOが協力している点に気づいただろう。SANKOは2011年からe-Sports事業を展開している企業だ。日本初のe-Sports専門施設「e-sports SQUARE AKIHABARA」を運営し、世界的な流行を見せているMOBA『League of Legends』の日本プロリーグ「LJ League」を立ち上げている。「LJ League」は2年目に突入しており、グランドチャンピオンに輝いたチームには賞金100万円が授与される。また、LJ Leagueには、大会を実況する専属キャスターも存在している。専門施設に賞金が出るプロリーグに専属キャスターと、ともかくSANKOは、日本にe-Sportsを根付かせようと数年前から様々なことに取り組んでいるわけだ。
また「LJ League」の2015年シーズンでは、全6チームが参加しており、うち2チームの「DetnatioN FM」と「Rascal Jester」は、選手たちに”ゲーミングハウス”と呼ばれる場所を提供している。ゲーミングハウスでは、選手たちが寝食をともにしつつ日々練習にはげんでいる。「DetnatioN FM」は給与制・フルタイムのプロチームだ。「Rascal Jester」は実業団方式であり、プロゲーマーとしての寿命を迎えても、その後は社会人としての人生も歩むことができる。日本で主流の格闘ゲーム以外でも、ゲームをプレイして日々の飯を食うプロゲーマーは実在している。
編集部が今回の件に関し、SANKOのPR担当者に話をうかがったところ、e-Sports学科設立にあたり、SANKOと東京アニメ・声優専門学校は数十回の意見交換を行ったそうだ。学校内には、e-sports SQUARE監修によるe-Sports専用ルームも製作される予定だという。Webページやパンフレットなどの総合的な協力にくわえ、カリキュラムや授業内容に関してもSANKOがアドバイスしてゆく。
今回なぜSANKOは、e-Sports学科を設立することに協力したのか。PR担当者は、「今後日本国内でeスポーツがプロ化して行く上で、教育は外せないテーマと考えました」と説明している。「今回東京・アニメ声優専門学校様からお声掛けいただき、eスポーツを教育に取り入れる良い機会を頂いたと感じました。諸外国ではeスポーツを取り入れた教育は徐々に増えておりますが、日本ではまだ前例がない状況です。今回の開講をきっかけに、各チームや学校関係者やスポンサー様などeスポーツ関係者の皆様と人を育てる“教育”という点において様々な意見交換をしながらカリキュラム作りににかかわって行きたいと考えております。我々としては今後ともプレーヤーの健全な育成に貢献してゆきたいと思います」。
また専門学校のe-Sports学科を卒業したあとの就職先に関しては、「弊社といたしましても、ゲームデバック会社をご紹介させていただいたり、弊社が運営するe-sports SQUAREや、様々なeスポーツ大会へのインターンなどを含めた就業機会を提供させていただければと考えております」と伝えている。
もちろん今後、日本でe-Sports自体が根づくのかは未知数であり、FPSやRTSにMOBAなどのコアなジャンルで、母体となるゲームプレイヤーが増加するのかなど、まだまだ課題は山積みな状況である。ただ確かに、日本でe-Sportsを盛り上げるには、全体的なプレイヤーレベルや環境を向上させていくことは必要不可欠である。不安は入り混じりながらも、日本におけるe-Sportsシーンの未来とともに、日本初のe-Sports専攻コースがどのような結果を残すのか注目したい。
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