刑務所床掘り脱獄ゲーム『Prison Escape Simulator: Dig Out』すぐさま熱い人気ぶり。看守の目を盗んで豪快穴掘り、しまいには家具まで買って模様替え
PlayWayは7月25日、Digital Melodyが手がける『Prison Escape Simulator: Dig Out』をリリースした。本作はさっそく人気を集めている。

パブリッシャーのPlayWayは7月25日、Digital Melodyが手がける『Prison Escape Simulator: Dig Out』をリリースした。対応プラットフォームはPC(Steam)で、ゲーム内は日本語表示に対応している。本作はさっそく人気を集めている。
『Prison Escape Simulator: Dig Out』は、刑務所からの脱出を目指すシミュレーションゲームだ。プレイヤーは刑務所暮らしに飽きた囚人となり、床に穴を掘ることで脱獄を試みる。

最初は1本のスプーンを使って、コツコツと地面を掘るところから始まる。看守や他の囚人仲間と取引をすれば、シャベルなどのより効率的に掘り進められる道具や、脱獄に役立つさまざまなアイテムを手に入れることができる。さらに、地面の中で採掘したアイテムを売り、その資金で作業用ツールをアップグレードすることが可能だ。刑務所内では、運動することで自らの身体を鍛え、掘削の効率を上げることもできる。そうして穴をさらに掘り進めることで、やがて地下に大きなトンネルができあがっていく。脱出の形跡が看守に見つからないように、掘り出した砂をトイレに流したり、カーペットで穴を覆ったりと、証拠を残さないための工夫も不可欠だ。
また、刑務所内では囚人仲間とギャンブルをすることも可能。賭けには相応のリスクが伴うが、勝てば大金と名声を得ることができる。手に入れたお金は掘削用の道具だけでなく、椅子やカーペット、観葉植物などのインテリアの購入にあてることも可能。独房をカスタマイズして、自分好みに彩ることができるのだ。こうして獄中生活を充実させながらも、刑務所からの脱獄を目指すことになる。


そんな本作は7月25日にリリースされると、さっそく人気を博している。Steamユーザーレビューでは本稿執筆時点で、約260件中76%が好評とする「やや好評」ステータスを獲得。またSteamDBによると、ピーク時のプレイヤー数は2000人を突破している。
本作のメインのゲームプレイは「ひたすら穴を掘る」「手に入れたアイテムを売る」という反復作業。ただ看守の目を盗んだり道具を隠したりといったシチュエーションならではの要素や、監獄にもかかわらず妙に自由に過ごせるシュールさも持ち味だ。ただクリアまでのボリュームとしては3時間程度。またバグも多めであり、人気を獲得しつつもレビュー評価はやや伸び悩んでいる様子だ。
一方で、開発元はそうしたレビューにも丁寧に返信しており、フィードバックを受けて現在もバグの修正とゲームシステムの改良に取り組んでいるようだ。不評とするレビューにおいても本作のコンセプトを評価する意見が見られ、今後の改善が期待される。
本作の開発元であるDigital Melodyは、ポーランドに拠点を置くインディーゲームスタジオだ。これまでにはモバイルゲームの制作を中心に、シミュレーションゲームを多く手がけてきている。今回は、そんな同スタジオがPC向けに打ち出した挑戦作といえるわけだ。課題も指摘されつつ特徴的なコンセプトから賑わいを見せており、これからの動向にも注目したい。
『Prison Escape Simulator: Dig Out』はPC(Steam)向けに配信中。現在はリリース記念セールを開催中で、8月2日まで定価の15%オフとなる595円で購入可能だ。