刑務所運営シム『Prison Architect 2』、発売を「無期限延期」へ。まだ出せないクオリティのため、予約は返金へ
Paradox Interactive(以下、Paradox)は現地時間8月2日、『Prison Architect 2』の発売を無期限に延期すると発表した。本作はPC(Steam)向けに開発中。以前より複数回のリリース延期や開発元の交代などが報じられていた作品である。
『Prison Architect 2』は、刑務所運営シミュレーションゲーム『Prison Architect』の続編だ。プレイヤーは刑務所を一から建設し、受刑者を受け入れるための設備・人員を整えていく。食堂などの生活用設備を用意して、囚人たちの日々のスケジュールを管理。また牢屋や監視塔なども建設して脱走や暴動を防ぎ、囚人たちを上手く統制することを目指すのだ。新作ではグラフィックが2Dから3Dに刷新。刑務所を複数階にわたって建築できるようになるなど、前作からパワーアップしていることがアピールされていた。
『Prison Architect 2』は今年1月17日に発表。前作開発元のIntroversion SoftwareよりParadoxがIPを買収した上で、デベロッパーのDouble Elevenが続編を手がけることが明かされた。当初は現地時間3月26日発売予定として、発表から比較的短い期間でのリリースが予定されていた。しかしその後、ゲームの安定性の問題などを解決するため発売予定日は2度にわたり延期。開発担当がDouble ElevenからKokkuへと交代されるなど、紆余曲折が見られた(関連記事)。
そして今回、Paradoxは3度目の『Prison Architect 2』発売延期を告知した。次の発売予定は未定であり、「無期限延期(indefinite delay)」とされている。Paradoxは告知のなかで、「ゲームのパフォーマンスとコンテンツ双方を改善する必要があり、もっと開発期間が必要」と説明。内部レビューやβテストの結果、プレイヤーによい体験を届けるために、発売前にこの問題を解決する必要があると決断したそうだ。
発売を無期限延期とした一方で、Paradoxは「『Prison Architect 2』はよい作品になると自信をもっている」とし、3D描画への変更や、追加される新規要素などをプレイヤーに届けるのが楽しみであると伝えている。そうしたゲーム内要素も含め前作と並ぶ水準にクオリティを高め、プレイヤーも開発側も満足する内容にしていきたいとのこと。
なお、開発チームは今後数か月をかけ、ゲームの改善と大まかなリリース予定の計画に取り組んでいくとのこと。安心して伝えられそうなリリース予定が組めてから、情報を告知するとしている。また、今回のリリース無期限延期に伴い、全プラットフォームでの事前予約は返金処理されるという。予約特典アイテムについては、ゲーム本体に組み込まれる予定だそうだ。
告知では、こうした告知はできれば避けたかったとする一方で、無期限延期が「ゲームのためにもっともよい道だったと自信をもっている」と表明。開発中止ではなく、開発は今後も継続されていくと強調されている。
『Prison Architect 2』は、PC(Steam)向けに開発中。発売日は未定だ。