『ポケモンレジェンズZ-A』DLCの「暴走メガケンカ」が難しすぎて“ポケモンで戦う”のをやめる人々。理不尽タコ殴り毛ガニは、生身でわからせる
『Pokémon LEGENDS Z-A』のDLC「M次元ラッシュ」にて、暴走メガケケンカニを鎮めるミッション「暴走メガケンカ」に対する悲鳴が相次いでいる。一方で“対策”も編み出されているようだ。

『Pokémon LEGENDS Z-A』(以下、Z-A)のDLC「M次元ラッシュ」の追加ストーリーコンテンツにて、「暴走メガケケンカニ」を鎮めるサイドミッションが難しすぎるとして、プレイヤーから悲鳴が続出している。なお本稿では「M次元ラッシュ」のクエストについて取り上げているため、内容には留意されたい。
本作は『ポケットモンスター』シリーズの最新作だ。開発を手がけるのはゲームフリーク。『ポケットモンスターX・Y』に登場したミアレシティが舞台だ。再開発の進む街に旅行で訪れた主人公はなりゆきで町の自警団「MZ(エムゼット)団」に加わり、街で起こるさまざまな出来事や事件に挑む。
「M次元ラッシュ」の追加ストーリーコンテンツでは、ミアレシティの至る所に不思議な空間のひずみが出現。同時に現れた謎の少女「アンシャ」と幻のポケモン「フーパ」とともに、ひずみの先にある「異次元ミアレ」を調査する。フーパの力によりひずみの中に飛び込み、ミアレシティとは異なる種類のポケモンや、レベル100を超える“異次元レベル”のポケモンたちと出会うことになる。

本作のストーリーでは、本来トレーナーとのキズナによって可能になる「メガシンカ」が野生ポケモンにおいても発生し、「暴走メガシンカ」したポケモンとして暴れまわることも。主人公たちはこれらのポケモンと戦って鎮めることになる。DLC「M次元ラッシュ」では、異次元ミアレにおいてこの暴走メガシンカポケモンが登場。本編に引き続き鎮めていくわけだ。
そんな「M次元ラッシュ」において、とりわけ「暴走メガケケンカニ」がプレイヤーを阿鼻叫喚の渦に巻き込んでいるようだ。「M次元ラッシュ」のサブミッション「暴走メガケンカ」にて、プレイヤーは異次元ミアレにて、ケンカをしている、114レベルの暴走メガケケンカニを2体、鎮めることとなる。
ケケンカニは『ポケモン サン・ムーン』にて初登場したけがにポケモン。かくとう・こおりの複合タイプかつぼうぎょ、とくぼう、すばやさが低めと守りの面では難ありなポケモンだ。とはいえ、タイプ一致技で9タイプに抜群をとれ、かつ高い攻撃種族値を活かした攻めの強さは大きな特徴となっている。

そんなケケンカニは『Z-A』にてメガシンカを獲得。メガケケンカニとして、四足歩行のところが立ち上がって二足歩行になった。そのほかハサミにあたる部分からは氷のトゲが生え、より攻撃的な姿になった。種族値も変化した姿に応じるように上昇し、さらに攻撃力に磨きがかかった。泣き所であった防御面の弱さも、ぼうぎょととくぼうが上昇することである程度改善されたといえる。
「暴走メガケンカ」ではそんな100レベル超えのメガケケンカニを、2体同時に相手取る必要があるわけだ。そのうえ、本編の多くの暴走メガシンカポケモン戦とは異なりプレイヤーは1体で戦うことになるため、2体から絶え間なく攻撃を浴びせ続けられる。SNS上ではあえなく撃沈したとして数々のプレイヤーが悲鳴をあげている様子がうかがえる。
本サイドクエストは「M次元ラッシュ」の比較的早期から挑戦することも可能。そのためまだレベルを大きく上昇させるドーナツがなかったり、育成が追い付いていないといった理由で、真正面から戦うと苦戦することもあるだろう。加えて、サイドミッションとしてひずみが登場する際には、大まかな難易度を表す★マークこそ表示されているものの、具体的にどういったポケモンが登場するかは不明。本サイドクエストを受注して初めて、2体の暴走メガケケンカニを目の当たりにし、いわゆる“初見殺し”のような洗礼を浴びたプレイヤーもいるのではなかろうか。
本作では従来の『ポケモン』シリーズとは異なり、戦闘がターン制ではなくリアルタイムのバトルとなった。一方でその行動の自由さが敵からの“タコ殴り”につながり、各所で苦戦する声も見られるようだ。なお本編ストーリーにおいては、特に「暴走メガガメノデス」が、カメテテを“囮”にしたり、プレイヤーを直接叩きのめすなどといった立ち回りで、こちらもプレイヤーの苦戦報告が相次いでいた(関連記事)。暴走メガケケンカニにおいては暴走メガシンカポケモンを2体同時に相手にするというさらに厳しい戦いを強いられ、本編を乗り越えたプレイヤーからの苦戦報告が寄せられているかたちだ。

なおプレイヤー側もただでは転ばず、暴走メガケケンカニたちへの“対策”を練り上げているようだ。SNSなどでは、簡単な倒し方としてさまざまな戦法が共有されている。たとえば長時間効果の持続する設置技「ほのおのうず」や「ステルスロック」を使い、展開後はポケモンをしまい、プレイヤーがローリングを繰り返すといった戦法が編み出されている(関連記事)。本作ではポケモンとの戦闘中にポケモンをしまってもそのまま戦いが継続するため、技だけ設置し、ポケモンの攻撃をプレイヤーキャラ本体でかわし続けるという豪快な戦略だ。本編においてもどくどくなどと併用する戦法が一部で脚光を浴びていたが、状態異常が効かない暴走メガシンカポケモン相手にもうまく応用されている様子。
ちなみに「暴走メガケンカ」におけるケケンカニはタイプ一致技のほか「じしん」も覚えている。とはいえいずれも近接技であり、遠距離であれば攻撃は当たらない。そのためポケモンをしまわずとも、遠くから攻撃を叩き込めるようなポケモンを選出するのも手だ。
そのほか、サイドミッションは直接ストーリーの進行にかかわっているわけではないため、大幅なレベル強化がおこなえるようになる後半に、強力なドーナツを携えて挑むという「力業」に出るプレイヤーも散見される。倒しあぐねている際には、これらの対策をとって、万全の準備で臨むとよいだろう。
『Pokémon LEGENDS Z-A』はNintendo Switch/Switch 2向けに販売中だ。
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