『ポケモンレジェンズ Z-A』、「6分間拘束少女」による被害相次ぐ。親切な“忠告”どおり、奪われる6分間

『Pokémon LEGENDS Z-A』にて、あるNPCによる“被害報告”が多発している。

Pokémon LEGENDS Z-A』の発売後、あるNPCによる“被害報告”が話題となってきた。このNPCは油断したプレイヤーを数分間拘束するため、その被害が冗談交じりで寄せられてきたかたちだ。本稿では本作のエンディング後について触れているため、留意されたい。

本作は『ポケットモンスター』シリーズの最新作だ。開発を手がけるのはゲームフリーク。『ポケットモンスターX・Y』に登場したミアレシティが舞台となり、再開発の進む街に旅行で訪れた主人公はなりゆきで町の自警団「MZ(エムゼット)団」に加わり、街で起こるさまざまな出来事や事件に挑むこととなる。メガシンカシステムがふたたび登場するほか、戦闘では新たに移動型バトルが採用されている。

本作発売後からじわじわと話題にのぼってきたNPCは、ミアレシティのイベールアベニュー付近、ルージュ広場(ワイルドゾーン3)のすぐ東に位置するエトワール校に存在する。エトワール校に入り左の最奥まで進んだところにいる、「すごくたくさんの人の名前を憶えているよ!」とその記憶力をアピールしている少女だ。少女がいうことには、一度見た人の名前を覚えているといい、プレイヤーに向かってその記憶力を確かめるかどうかを尋ねてくる。頷いても、念を入れて「6分くらいかかるけど確かめるか」を訊かれる。もう一度確かめる意思を示すと、スタッフロールが流れ始め、プレイヤーは約6分間にわたって“拘束”される格好だ。

というのもここで流れるスタッフロールはボタンを押すことによるスキップが効かず、少女が忠告したとおりに約6分の時間を要し、その間はプレイできなくなる。この忠告を聞いたうえで少女の記憶力を試そうとしたプレイヤーが、次々と“被害にあった”として話題となっている。またSNS上では、真相を隠して少女に話しかけることを勧めるプレイヤーも散見され、その勧めに乗ったプレイヤーによる“二次被害”も含めてコミカルな賑わいを見せている。

なおNPCに話しかけることで再びスタッフロールを視聴できる仕組みは、過去作にも存在。たとえば『LEGENDS アルセウス』では、本編クリア後に特定の任務を達成したうえで、教えて欲しがりのNPC「モク」に話しかけると、主人公の冒険譚を話し聞かせるというかたちでスタッフロールが流れる。また『ソード・シールド』でも、バウタウンの灯台横にいるNPCに話しかけると、ポケモンバンドであるマキシマイザズのライブシーンを見る、というかたちで同作のスタッフロールを再び見ることが可能であった。記憶力の良い少女も、そうした作品から受け継がれたイースターエッグなのだろう。

ちなみに、本作では少女の記憶力を確かめるのに「6分くらいかかる」として、具体的な時間が提示される。『LEGENDS アルセウス』ではそうした指標が提示されず、また『ソード・シールド』においても「けっこう長い」などと大雑把な忠告どまりであった。一方今回は具体的な時間が示され、ある意味では親切になったともいえる。6分間の余裕があると実質的に自己申告したうえでの“拘束”なので、納得感も高まっているかもしれない。またエンディング直後のさまざまなキャラの姿が紹介されるスタッフロールを再度確認できる貴重な手段でもあり、6分ほど時間の余裕がある場合には思い出に浸ってみてはいかがだろうか。

Pokémon LEGENDS Z-A(ポケモンレジェンズ Z-A)』はNintendo Switch/Switch 2向けに発売中だ。またDLC「M次元ラッシュ」が税込3000円で販売されており、同DLC向けの追加ストーリーコンテンツは12月10日に配信予定。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

記事本文: 1595