『ポケモンレジェンズZ-A』では「設置技」がかなり強力と評判に。範囲制圧、そして封殺
『Pokémon LEGENDS Z-A』ではバトルシステムの変化により、「設置技」が強力だと注目を集めているようだ。

Nintendo Switch/Switch 2向けに10月16日にリリースされた『Pokémon LEGENDS Z-A』(以下、LEGENDS Z-A)において、「設置技」が強力であるとの評価が広まっている。なかには過去作から続投し、設置技として仕様が大きく変わっている技もあり、さまざまな場面で活躍しているようだ。
本作は『ポケットモンスター』シリーズの最新作だ。開発を手がけるのはゲームフリーク。『ポケットモンスターX・Y』に登場したミアレシティが舞台となり、再開発の進む街に旅行で訪れた主人公はなりゆきで町の自警団「MZ(エムゼット)団」に加わり、街で起こるさまざまな出来事や事件に挑むこととなる。本作ではメガシンカシステムがふたたび登場するほか、戦闘では新たに移動型バトルが採用されている。
バトルは従来のターン制とは異なり、リアルタイムでポケモン同士の戦闘が進行するようになった。ポケモンの技はクールダウンが設けられ、一定時間ごとに繰り出せるようになっている。命中率の概念もなくなり、モーションや範囲、発動までの時間によって技ごとの違いが表現されている。
そんな本作では「ほのおのうず」や「うずしお」、「エレキネット」といった技を使用すると、地面に技が展開されるようになった。これら設置技が猛威を振るっているとして、SNS上で話題となっている。

たとえば「ほのおのうず」では威力35の炎タイプの攻撃が一定時間展開される。先述の通り本作ではターンの概念が存在しないため、一定時間ごとに攻撃が発生する仕様だ。そのため相手の攻撃を待たずとも複数回攻撃がヒットするということも珍しくない。こうした設置技は展開される範囲が限定されているものの、敵のポケモンの位置を誘導したりすることで設置技を踏まざるを得ない状況を作り出すのも強力だ。
また、過去作品から仕様が変更された技も存在。たとえば「エレキネット」はこれまで威力55、命中95ですばやさを1段階下げる単発の技だった。しかし『LEGENDS Z-A』では、威力55の電気タイプダメージを与えつつ相手の動きを遅くする網を地面に設置する技に変更。“設置技”になった都合上、エレキネットも複数回ダメージを与える技として有用なダメージソースとなったかたちだ。さらに一定時間残るため、相手のポケモンが交代した瞬間にダメージを与えることも可能だ。
そのほか「ステルスロック」などにも仕様の変更が加えられている。もともとステルスロックは相手が交代するたびに岩タイプのダメージを与えるものだった。しかしこちらも『LEGENDS Z-A』においては設置技として場に残り続けるため、ポケモンが交代しなくても、展開されたステルスロックに接触するだけでダメージを受ける技となった。
本作の戦闘では、クールダウンの終了を待って技を都度指示するといった忙しさもある。一方で設置技は発動しておけば一定時間持続しつつ複数回のダメージが期待できるため、コマンド操作の手間を減らすといったメリットもあるだろう。アクション性のある本作の戦闘が苦手なプレイヤーでも攻略しやすくなるかもしれない。このほかどくどくとの併用で持続ダメージを重ねる運用も脚光を浴びているようだ。

さらにこうしたフィールドに作用する技は、1対1だけでなく複数人にまとめて攻撃を与えられることもあり、ランクバトルでも混戦時に一網打尽を狙える点で注目されているようだ。また発動時間が短く技の回転が早いことも強みになっており、リアルタイムバトルとなった『LEGENDS Z-A』ならではのメリットといえるだろう。
『ポケモン』最新作『LEGENDS Z-A』にて大きく変わったバトルシステム。その中では技の仕様にも変更が加えられ、特に設置技については数々のメリットからその有用性を見出されているかたちだ。なおそうした強力な設置技に対しては、「そらをとぶ」「あなをほる」といった技で退避したり、「とんぼがえり」や「ボルトチェンジ」などでポケモンを自身のもとに帰らせたり、「サイケこうせん」や「ハイドロポンプ」などの遠隔技で範囲外から攻撃するといった対策が考えられる。これまでとはひと味違うポケモンバトルの戦い方を編み出してみるのも面白いだろう。
『Pokémon LEGENDS Z-A』はNintendo Switch/Switch 2向けに販売中だ。