『ポケモンGO』新要素で「色違いだけ捕獲プレイが実質封印されるのでは」と心配される。忍び寄る“1km孵化デイリータマゴ”の影
『Pokémon GO』の新要素「すぐふかタマゴ」により、“色違いポケモンだけ捕獲する縛り”を不可能にするのではないかといった懸念がみられる。

Nianticは10月14日、『Pokémon GO』にて太平洋時間10月15日に実施予定のアップデートの詳細を公開した。このなかでは新たに「すぐふかタマゴ」が実装されることが明かされており、この要素は一部ユーザー間に“色違いポケモンだけ捕獲する縛り”を不可能にするのではないかといった懸念をもたらしている。
本作にて今回実施されるアップデートではトレーナーレベルが50から80に引き上げ予定。さらに全体的なレベルアップ曲線が再調整され、より頻繁にレベルアップし、リワードを獲得できるようになるそうだ。さらにレベルアップシステムとして、ポケモンボックスや道具バッグの上限アップ、ギフト、ポストカードの所持上限アップなど、新たなリワードが追加。トレーナーレベル25から登場する新たな着せ替えアイテムも用意される。

さらに本アップデートでは、新たに「すぐふかタマゴ」が実装予定。トレーナーレベル15から、毎日のログイン時に配布されるタマゴだ。ログインすると自動的に専用の「ふかそうち」に入るほか、所持しているタマゴとしてカウントされない特殊な仕様となる。孵化までに必要な移動距離は1kmで、タマゴをかえすと1万XPを獲得可能。上限の引き上げに伴って、XPを稼げる新システムも用意されるわけだろう。孵化を条件とするチャレンジの達成がより容易になることからも、歓迎する声は多く見られる。
一方でそんな「すぐふかタマゴ」に関して、一部のユーザー間で懸念も生じている。本作を“色違いポケモン縛り”でプレイしているユーザーが、同じプレイスタイルを続けることが困難になるのではないかという推測だ。本作では基本的に、色違いが解禁された種類のポケモンであれば低確率で色違いの個体を捕まえることが可能。ゲットチャンスに入った段階で色違い判定がおこなわれる仕様になっている。また色違いポケモンの出現率が引き上げられるイベントも存在する。

そんな色違いポケモンだけを捕まえるという条件を自分の中で設定し、いわゆる“縛りプレイ”をしているユーザーもいるわけだ。国内の複数のユーザーが色違い縛りでプレイを続けていることを報告しているほか、類似の縛りプレイを報告する海外ユーザーも存在。困難なチャレンジであり、ユーザーコミュニティからそれぞれ注目を集めてきた。
色違い縛りのプレイヤーが自分に課している条件はまちまちではあるものの、通常色のポケモンを一切捕まえないという条件でプレイしているというユーザーもみられる。本作では不要なポケモンを博士に送ることもできるため、通常色のポケモンを捕まえても博士に送ってボックス内を色違いに揃えることは可能。そして捕獲時や博士に送る際にはアメを獲得できるため、通常色のポケモンを捕まえては博士に送るといったアメ稼ぎ方法も可能となっている。色違いポケモン縛りにおいてこの手法を使うかどうかはもちろん自由ではあるものの、あえてより難しい、色違いポケモンだけを捕まえるいわば“純度100%の色違いポケモン縛り”も可能となっていた。
しかし今回、「すぐふかタマゴ」が実装されることで、そうした色違いポケモンだけの捕獲を徹底できなくなるのではないかと懸念が寄せられているかたちだ。現時点ですぐふかタマゴは、先述したとおりログイン時に自動的にふかそうちにセットされる仕様になると明かされている。そのため1kmを移動すると問答無用ですぐふかタマゴが孵化する仕様になっている可能性があり、その場合通常色のポケモンの入手を避けることはほぼ不可能となる。
先述したとおりボックス内を色違いに揃えることは可能であり、徹底して通常色のポケモンを避ける縛りはあくまでごく少数派のプレイスタイルだろう。とはいえ数年にわたりそうしたプレイスタイルを続けていた“名物プレイヤー”の挑戦が途切れかねない新要素が突如登場することを受け、一部のユーザーの懸念にも繋がっている模様だ。「カウントされる移動距離を1km未満で抑える」こと以外になんらかの回避手段は存在するのか。日本時間では明日になるとみられる実装は注目されるところだろう。
『Pokémon GO』はiOS/Android向けに配信中。アップデートは太平洋時間10月15日に実施予定だ。