不穏邸宅サイコホラー『Dead Take』発表。エンタメ業界の闇に迫るホラーゲーム、ポケットペアがパブリッシングを手がける

ポケットペアのパブリッシング部門Pocketpair Publishingは6月3日、『Dead Take』を発表した。エンターテインメント業界の「最も暗い秘密」に迫るという、一人称視点のホラーゲームである。

株式会社ポケットペアのパブリッシング部門Pocketpair Publishingは6月3日、Surgent Studiosが手がけるホラーゲーム『Dead Take』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。ストアページの記載によればゲーム内は日本語表示に対応する見込み。リリースは2025年中の予定だ。

『Dead Take』はエンターテインメント業界の「最も暗い秘密」に迫る一人称視点のホラーゲームである。プレイヤーはとある俳優となり、行方不明となった友人を探すことになる。友人が最後に目撃されたのは、豪奢な邸宅だ。数時間前まで華やかなパーティーが催されていたはずのその場所は、そうとは思えぬほど静まり返っている。邸宅を探索するうちに映像の断片を見つけることができ、それらを編集してつなぎ合わせることで、思いもよらぬ真実が明らかになるという。

探索の舞台は、エンターテインメント業界の大物が住まう邸宅のようだ。玄関ホールは広大で、美術品のギャラリーやオーディションをおこなう部屋、ホームシアターといった業界人ならではの部屋もある。プレイヤーが訪れる数時間前まではパーティーが開催されていたということなので、探索をおこなうのは深夜から夜明け前ということになるだろう。不気味な人型の影が現れ、プレイヤーに付きまとってくるとのことだが、影が敵なのか味方なのか、チェイス要素の有無などは不明だ。

邸宅の各所にはパズル要素があるため、奥に進むためにはパズルを解く必要があるようだ。ストアページの記載には「正門からホームシアターまで」とあるため、邸宅のさまざまな部屋で映像の断片を集め、編集してつなぎ合わせ、ホームシアターで見るという流れになるものと思われる。

本作についての情報は、意図的に伏せられている部分が多いようだ。Surgent StudiosのCEOであるAbubakar Salim氏によれば、「このゲームの題材はデリケートで、我々にとっては関係の深いものです。リリースされた時にはプレイヤーに、まさかこんなことを本当にやるなんて、と思って欲しいのです」と述べている。

そのためか、Steamストアページに掲載されている画像は、一面の砂嵐や、崩れた文字、人の顔らしきノイズなど謎めいたものばかりだ。トレイラー動画からはかろうじて「FEED ME SOMETHING(何か食べさせて)」という言葉や、「KILL」「REAL」「DEAD」といった単語を読み取ることができる。

本作を手がけるSurgent Studiosは過去に、若きシャーマンが亡き父を蘇らせるために死者の神と取引をするアクションアドベンチャーゲーム『Tales of Kenzera: ZAU』を手がけたほか、人間性や文化を深堀りするテーマの短編映画を多く制作している。ゲームだけでなく映画というかたちでも物語性の強い作品を発表してきた同スタジオが描く「エンターテインメント業界の最も暗い秘密」とはいかなるものか、注目したい。


なお本作は、ポケットペアのパブリッシング部門であるPocketpair Publishingより展開される。先日発表された『Truckful / トラックフル』に続く(関連記事)、同社のパブリッシングタイトル第2弾となるようだ。

『Dead Take』はPC(Steam)向けに開発中。リリースは2025年中の予定となっている。

Naoto Morooka
Naoto Morooka

1000時間まではチュートリアルと言われるようなゲームが大好物。言語学や神話も好きで、ゲームに独自の言語や神話が出てくると小躍りします。

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