SIEが新スタジオ「teamLFG」を設立。元Bungieなどのベテランスタッフにより、新たなライブサービスゲーム創出へ

SIEは5月7日、新社内スタジオとしてteamLFGを設立。元Bungieのチームが中心となっている同スタジオでは、アクションをベースとしたマルチプレイヤーゲームの制作を手がけるようだ。

ソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下、SIE)は5月7日、新社内スタジオとしてteamLFGを設立したと発表した。同スタジオはアクションをベースとしたマルチプレイヤーゲームの制作を手がけるという。

今回PlayStation.Blog にて発表されたteamLFGは、アメリカ・ワシントン州に拠点を置く、元Bungieのチームが中心となって設立されたスタジオだ。Bungieは米国に拠点を置くデベロッパーで、かつて『Marathon』『Halo』といったFPSゲームを手がけていた。現在は『Destiny 2』を開発・運営している。2022年7月にはSIEにより36億ドル(買収合意発表時の為替レートで約4140億円)での買収が完了。その買収金額の1/3が、Bungieにおける人材維持のために投入されるとも発表されていた。なお同スタジオは新作のPvPvE脱出シューターとして『Marathon』を9月24日にリリース予定だ。

そんなBungieについて、2023年10月末に約100名規模のレイオフが実施。2024年8月1日にも、スタジオの従業員の約17%に相当する220名を人員削減すると発表。理由としては、『Destiny 2』のDLC「光の終焉」の品質面での失敗やゲーム業界における不景気を挙げていた。

一方で、このレイオフを期に大きな変革を進め、SIEとの事業統合を強化し、加えて155名のスタッフをSIEに統合していく方針を表明した。PlayStation Studios内に新スタジオを設立し、SFの世界観をもつ完全新作アクションゲームを打ち出す予定と明かされていた(関連記事)。

teamLFGはその計画で伝えられた新スタジオということになるのだろう。今後teamLFGは、PlayStation Studiosファミリーとしてゲーム開発に取り組んでいくという。なおスタジオには先述した元Bungieスタッフだけではなく、『League of Legends』や『フォートナイト』などに関わった業界のベテランのほか、新人のスタッフも在籍しているのだという。

そしてteamLFGが手がけるゲームとしては、格闘ゲーム、プラットフォームゲーム、MOBA、ライフシミュレーション、そしてカエル系ゲーム(frog-type games)からインスピレーションを得た、チームベースの明るくコミカルなアクションゲームになるという。ちなみにゲーム開発にあたっては早期アクセス配信を通じてフィードバックを集めつつの開発になるとのこと。リリース後もライブサービスが続けられ、フィードバックに柔軟に対応し続ける計画だそうだ。teamLFGが初めて手がける、新作のお披露目にも注目されるところだろう。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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