ソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下、SIE)がPS向けに提供するサブスクリプションサービス、PlayStation Plus(PS Plus)のパフォーマンスについて非公式な分析報告があげられている。PS Plusエクストラ/プレミアム向けの7月のゲームカタログ追加作品について、「プレイヤー数が先月の半分」と大きく落ち込んでいたという。
PS Plusは、PSユーザー向けに提供されている有料サービスだ。加入者は毎月のフリープレイやオンラインマルチプレイなどのサービスを利用可能。上位プランとなるエクストラ/プレミアム加入者は、PS5/PS4用の多数タイトルが遊べるゲームカタログといったサービスも利用できる。毎月、複数本のタイトルがゲームカタログに追加されるのも恒例となっている。
PSトロフィーのトラッキング情報やニュースなどを扱うサイトTrueTrophiesは現地時間7月28日、PS Plusの7月のプレイヤー数にまつわる記事を公開した。同記事によれば、7月のゲームカタログ追加タイトルでは、6月の追加タイトルと比較してプレイヤー数(debut player count)が48%減少しているという。これは、当月における該当タイトルの新規プレイヤー数を参照したと見られる。別のトラッキングサイトであるGameInsightsとの協力のもと、310万を超えるPSNアカウントのトラッキングデータから導き出されたデータとのこと。
7月のゲームカタログには、『CRISIS CORE –FINAL FANTASY VII– REUNION』『Remnant 2』『ノーモア★ヒーローズ3』などのタイトルが追加。『レムナント2』については、今年ゲームカタログに追加された作品のなかでも3本の指に入る滑り出しを見せたという。しかし、そのほかのタイトルは同作に比べるとゲームカタログでの人気が振るわない状況だったようだ。
なお、48%という大幅なプレイヤー数減少率の背景には、6月のラインナップが特別だったこともあるだろう。というのも、5月末から6月にかけては、Days of Playを記念したボーナスタイトルがゲームカタログに追加されていた。『グランド・セフト・オート:サンアンドレアス:決定版』といった人気IP作品が登場したこともあり、6月はプレイヤー数に大きなブーストがかかっていた様子である。しかし、そうしたボーナスタイトルのプレイヤー数を除外しても、7月は6月に比べて約18%のプレイヤー数減少となっているそうだ。
また好調に終わった先月のゲームカタログでは、警官シムの『Police Simulator: Patrol Officers』が今年のゲームカタログでもっとも好調な滑り出しを見せたとされる。TrueTrophiesが提示する分析は一部データに基づくものであり、PS Plus全体のパフォーマンスや加入者数などを測ることはできないだろう。しかし追加タイトルに応じたゲームカタログ収録作品のプレイヤー数の増減傾向もうかがえる、興味深いデータといえるかもしれない。
【UPDATE 2024/8/5 17:55】
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