「PS5 Pro 30周年特別版」の予約は、“過去にちゃんとPS5/PS4を使ってないと応募できない”条件つき。しっかりめ転売対策


ソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下、SIE)は9月30日、「PlayStation 5 Pro 30周年アニバーサリー リミテッドエディション 特別セット」の予約応募受付を開始した。公式サイトからの予約販売となる同セットには、転売対策のためか、過去にPS5/PS4をある程度利用していないと予約できない条件が設けられている。

PS5 Proは、PS5のパワーアップ版だ。今年11月7日に発売を控えている。本機にはの特徴としては、GPUのレンダリングスピードが45%向上したとされ、レイトレーシング機能は2倍の性能へと強化されたという。さらに、いわゆる超解像技術として「PSSR」が採用。既存タイトルでは、『ファイナルファンタジーVII リバース』『バイオハザード ヴィレッジ』といったPS5対応作品が、PS5 Proで動かした際にパフォーマンスやグラフィック品質の向上に対応すると発表されている(関連記事)。

「PlayStation 5 Pro 30周年アニバーサリー リミテッドエディション 特別セット」は、PlayStation 30周年を記念し、特別デザインのPS5 Proと周辺機器をセットにしたパッケージ。PS5 Pro本体のほか、DualSense ・DualSense Edgeと充電スタンド、ディスクドライブ用カバー、縦置きスタンドなどが、初代PSをオマージュした配色やデザインがあしらわれた限定仕様で同梱されている。

ほかにはステッカーやポスターなどのグッズも封入され、1台ごとにシリアルナンバーが入り、限定1万2300台の販売となるコレクターズアイテムだ。希望小売価格は税込16万8980円となっている。

この特別セットは本日より、PlayStation公式サイトで購入予約応募が開始。応募・購入するためには、条件をクリアする必要があるという。具体的には以下のとおり。

  • 日本で登録されたソニーアカウントでPlayStation Networkをご利用の方 ご応募するソニーアカウントでサインインした状態で2014年2月22日(土)から2024年9月19日(木)23:59までの期間にPS5とPS4いずれか、または双方の起動時間が合計30時間以上あること
  • ご応募するソニーアカウントがMy Sony IDとサインインID共通化されていること

内容を取りまとめると、今年9月19日までに、PS5/PS4を30時間以上起動していたソニーアカウントが確認できないと予約ができないとのこと。ゲームで遊ぶなどして、PSコンソールを過去に利用していない購入者には売らないわけだ。

こうした対応は、転売対策と見られる。同予約は先着ではなく抽選販売となっているものの、純粋に欲しいユーザー以外の手に渡らないよう、上述のような条件が設けられたのだろう。また、ほかの注意事項としては、予約応募はひとつのソニーアカウントにつき1台のみ。転売目的での予約応募・購入をしないでほしい旨も明示されており、発覚した場合には応募・購入権を無効化するとされている。

なお、ソニー/SIE側が過去に講じた転売対策として、PS VR2でも予約応募に類似の条件が設けられていた。そちらでは、予約開始直近の1年間において、20時間以上のゲームプレイが必要とされていた(関連記事)。なお、通常版のPS5 Proについても予約が開始されており、各小売店の判断により転売対策がなされているようだ。

PlayStation 5 Pro 30周年アニバーサリー リミテッドエディション 特別セット」は現在予約応募受付中で、希望小売価格は税込16万8980円。予約受付期間は、2024年10月14日23時59分まで。PS5 Proは11月7日に発売、特別セットは11月21日に発売予定だ。