Pizza Hut Canadaは10月30日、PS5を「ピザ温め機」に改造する装置「PIZZAWRMR」を公開した。この装置は、PS5の排熱を利用して効率的にピザを温められるよう設計されている。3Dプリント設計図も公開されており、3Dプリンターユーザーは実際に手持ちのPS5をピザ温め機に改造できる。
ピザハット(Pizza Hut)は、米国を本拠地とするピザチェーン店だ。同チェーンは世界的に展開されており、日本でもお馴染みだろう。ハット(小屋)の赤い屋根がトレードマークであり、ロゴにもなっている。
ピザハットのカナダ法人であるPizza Hut Canadaが、突如としてゲームコンソール改造キットを公開した。「PIZZAWRMR」の名を関するこのキットは、文字通り「Pizza Warmer(ピザ温め機)」である。この改造キットは、新型PS5(PS5 Slim)にフィットするよう設計されているとのこと。
同キットは、ゲーム機の排熱を利用してピザを温める仕組みとなっているという。外観はシャープなデザインとなっており、本キットを横置きしたゲーム機の上に設置するかたち。ボックス部分には切り分けたピザを数枚収納して温められる。フタ部分は、ピザハットの赤い屋根を模した形状となっており、「ラップトップのように開き、ピザへの簡便なアクセスを提供します」とのこと。
特筆すべきは熱源の確保だ。このキットは、ゲーム機の排気をエアパイプで逃さず捕まえ、ピザまでそのままストレートに届ける仕組みとのこと。「素晴らしいピザ」を届けるため、科学と工学の力を結集したそうだ。この仕組みにより、ゲーム機の排熱を無駄にすることなく、ゲームをしながら温かいピザが食べられるようだ。
そして、この改造キットは3Dプリント設計図が公開されており、実際に手持ちの3Dプリンターを利用して出力し利用できる。本キットはPS5 Slim用であるものの、フィットするなら使用する機器は選ばないようだ。設計図ファイルとともに、プリント方法・使用法のマニュアルも同梱されている。
同マニュアルによれば、ピザを配置するボックス部の大きさは34cm×23cmで、深さは2.5cm。使用時は直接ピザをボックス部に配置するのではなく、「通販か近所の店でアルミホイルを買って敷いてください」とのこと。また、本設計図の利用規約にも「アルミホイルを必ず敷くこと」「3Dプリント素材には食材に触れても安全な素材を使うこと」といった内容が盛り込まれている。
そして温めるピザについても特に店の指定はされていないものの、「ベストな結果を求めるのであれば、お近くのピザハットのMサイズスライスをおすすめします」とのこと。
なお、同キットはPSの公式ライセンス周辺機器ではなさそうであり、ピザはともかくPS5への影響が想定されているかどうかは不明。また、本当にプリントして利用するつもりなら、少なくとも排気口は掃除した方がよさそうである。
「PIZZAWRMR」の3Dプリント設計図は、Pizza Hut Canada公式サイトにて公開中。無料でダウンロードできる。