『PAYDAY 3』にて「ポーズ機能」実装、高評価レビューぐぐっと増加。細やかQoL改善がゲームへの追い風となるか


デベロッパーのStarbreeze Studiosは9月17日、クライムFPS『PAYDAY 3』に向けてPatch1.4.0を配信。同パッチではさまざまな要素が追加、調整されているが、そのなかでも特に「ポーズ機能」の実装が好評を博しているようだ。海外メディアPC GamesNが報じている。

『PAYDAY 3』は、オンライン4人協力プレイ対応のクライムFPS『PAYDAY』シリーズの最新作だ。アメリカ・ワシントンDCを舞台とした前作『PAYDAY 2』から数年後、犯罪集団PAYDAYギャングはニューヨークにて新たな強盗計画に挑む。


今回おこなわれたアップデートでは、本作の第4弾となる有料ダウンロードコンテンツ(DLC)マップ「Fear & Greed」所有者向けのマップ「恐怖と欲望」が追加。また新武器や新衣装を追加する有料DLCも配信されている。

ほかにも無料アップデートとしては新OVERKILL武器「M135 Arges Minigun(以下、ミニガン)」が実装されている。ミニガンは通常武器とは違い、ステージ中にプレイヤーが航空支援を要請することで出現するOVERKILL武器として登場。さらにプレイアブルキャラクター「ヒューストン」も追加された。多くの追加要素や調整を携えたアップデートとなっている。


そのなかでも特に注目を集め、好評を博しているのが「ポーズ機能」だ。本作ではこれまで、一度ゲームのプレイを始め強盗などをおこなうと、その間はゲームをポーズできなかった。それが今回のアップデートにおいて、ソロおよびマルチの双方でポーズができるようになったのだ。なおマルチプレイ時には全プレイヤーがポーズを選択することで、適用可能となっている。この「ポーズ機能」追加については、さっそくSNSや海外掲示板Redditにて好意的な反応が寄せられている。離席したいあるいは休憩したい場合や、仲間うちで作戦会議をおこなう場合など、さまざまな場面で便利な機能だろう。特にマルチプレイ時にもポーズできる点は、オンラインゲームとしては珍しいかもしれない。


なおポーズ機能の有無は、本作主任プロデューサーのAndreas Häll Penninger氏より、発売前に「ゲーム中にはポーズできない」と明かされていた。一方でこれまでのフィードバックもあってかついに実装された待望の機能ということで、コミュニティから喜びの声も上がっている格好だ。

ちなみに本作はSteamユーザーレビューにて、全体では約4万件中39%の好評に留まる「やや不評」ステータス。一方で直近の1か月では約650件中61%が好評とする「賛否両論」ステータスとなっており、好評率という点では巻き返しを見せている。今回のアップデート後にも好評の割合は大きく、新要素のほか先述した「ポーズ機能」の実装なども評価されているのだろう。またSteamDBを見るに、アップデートの配信によりピーク時で同時接続プレイヤー数が約4000人にまで増加している。一定の賑わいに繋がった様子だ。


もちろん、こうした評価の改善やプレイヤー数の増加の背景には、ポーズ機能の追加だけではなく、これまでの継続的な不具合修正や機能追加、各種コンテンツ追加などが寄与しているだろう。たとえば4月におこなわれたアップデートでは、ロビー機能が実装。また6月にはベータ版としてオンライン接続が必要ながらも、ソロモードも実装された。引き続き課題点はさまざま指摘されているものの、フィードバックを受けて各種機能が追加されてきたことで着実に評価を巻き返しているようだ。今後のサポートも注目されるところだろう。

『PAYDAY 3』は、PC(Steam/Epic Gamesストア/Microsoft Store)/PS5/Xbox Series X|S向けに販売中だ。