倉庫運営シム『Parcel Simulator』高評価相次ぎブレイク中。“『Papers, Please』×『Satisfactory』”な荷物チェック&仕分け自動化ゲーム
Dansan Digitalは日本時間6月21日、倉庫運営ゲーム『Parcel Simulator』をリリースした。さっそく好評を集めつつ人気を博している。

デベロッパーのDansan Digitalは日本時間6月21日、倉庫運営ゲーム『Parcel Simulator』をリリースした。対応プラットフォームはPC(Steam)。本作はさっそく大変な人気を博している。
『Parcel Simulator』は荷物の検査、仕分けをおこなう倉庫を運営するシミュレーションゲームである。プレイヤーは届けられた荷物を検査項目に従ってチェックし、荷物の種別や重量によって分類したり、密輸品が含まれる場合は配送拒否するなどして、荷物を仕分けることになる。ただし、検査の基準は日々変動していくため注意が必要だ。そんな基準に従って大量の荷物を仕分けるため、コンベアや検査機を使って自動化をすることで倉庫を発展させていくことが目的となる。

ゲームプレイは受け取った荷物のチェックと仕分けが中心となる。荷物には重量・配送先・種別などが書かれたラベルが貼られているため、それらの内容が正しいかチェックして仕分けをしていく。また、バーコードの番号入力または読み取りを使って荷物を分析すると、密輸品の有無を検出することができる。こうしてさまざまなチェックを経て荷物を分類し、正しい日付に正しい配送先へ送るか、あるいは拒否するわけだ。
プレイヤーはこうした作業をさまざまな設備で自動化することができる。コンベアを使って荷物を運び、自動の検査機を使ってラベルをチェック。荷物の種別を判定して分類してくれる機器などもある。設備が充実していけばそれだけ多くの荷物を取り扱うことができるようになり、倉庫の拡張やライセンス取得によってより多くの、バリエーション豊かな荷物を仕分けることになる。リリース時点で倉庫の拡張は14段階存在しており、広々とした倉庫に多くのコンベアが並ぶ巨大施設にまで成長するようだ。


そんな本作はさっそく多くの好評を集めている。本稿執筆時点でSteamユーザーレビューは150件で、そのうち96%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。また、Steam同時接続プレイヤー数はリリースされてから日に日に増加中で、これまでのピーク時には3600人を超えている(SteamDB)。
本作を手がけるDansan Digitalは、英国に拠点を置くDaniel Christopher Yates氏の個人スタジオだ。同氏によると本作は、『Papers, Please』と『Satisfactory』にインスパイアされているそうだ。ある日「この2つを合体させたらおもしろくなりそう」というアイデアを思いつき、本作の開発をスタートしたという。その結果、日々変わっていく検査基準に従って配送先の国旗や荷物の種別を照合する仕分け作業と、設備拡充による自動化が見事に合体した作品として完成した。だんだんと規模を拡大していく「◯◯シミュレーター」の持ち味と同時に、仕分け作業の基準が変わっていくことによる程よい緊張感も味わえるわけだ。そんなひと味違う新たなシミュレーター体験を、多くのプレイヤーが楽しんでいる様子だ。
なお本作は残念ながら本稿執筆時点で日本語には対応していないが、これまでに実装されている言語はコミュニティの協力を得て実装されたものとのこと。ローカライズに興味のある方はストアページからDiscordコミュニティを覗いてみるのも良いかもしれない。
『Parcel Simulator』はPC(Steam)向けに配信中。現在はリリース記念セールを開催中で、7月5日までの期間限定で定価の10%オフとなる税込1800円で購入可能だ。