『ペルソナ5: The Phantom X』の開発進捗は86.7%程度、現在は改善フェイズ。演出改善やコントローラー対応など、長く遊べることを重視して調整
開発の状況としては、現在進捗度は86.7%程度であるという。

セガおよびアトラスは3月31日、『ペルソナ5: The Phantom X(P5X)』国内版の最新情報を公開した。同作はPC(Steam/Google Play Games)/iOS/Android向けに配信予定。放送番組「『P5X』通信 番外編」では、本作の開発状況やブラッシュアップに関する情報などが明かされた。
『ペルソナ5: The Phantom X』は、アトラスから2016年に発売されたRPG『ペルソナ5』の世界観や設定ベースとした、心のダンジョンを冒険するRPGである。オリジナルの『ペルソナ5』では、ジョーカーと呼ばれる主人公の視点から、都内の高校生としての日常や、世間を騒がす「心の怪盗団」としての活動、ペルソナ能力を使ったバトルなどが描かれていた。
本作『ペルソナ5: The Phantom X』の主人公は煌びやかな悪夢をきっかけに、さまざまな怪異に見舞われていた。人語を話す謎のフクロウと出会い、ベルベットルームなる海底トンネルなどが登場。欲望が失われつつある世界で、主人公は一体何を掴むのか。新しいキャラクターたちによる新たな怪盗団の戦いが繰り広げられる。なお本作は、一部海外向けにはすでに配信中。制作については、セガやアトラス以外に中国のPerfect Worldが携わっている。
放送内ではまず、5月中旬の放送にて本作のリリース日告知をおこなうと改めて伝えられた。開発の状況としては、現在進捗度は86.7%程度であるという。『ペルソナ5』のオンラインゲームとしてあるべき形とは何なのか考えながら、クオリティアップが進めているそうだ。
本作では、2024年11月末よりクローズドβテストが実施されていた。同テストのフィードバックでは、面白かったという意見もあったものの、不満点を指摘する声もあったようだ。
放送内のコメントによれば、アトラスがオンラインゲームのCBTで意見をもらうのは初めて。CBTでの細かな不満点のフィードバックを受けて、できるだけ不満点を解消してリリースしたいと思っているのだという。リリース日告知まではまだ少し時間があるものの、より良いゲームに仕上げるべく、ブラッシュアップが進められているのだろう。
なお本作の国内版では、毎日『ペルソナ』の世界に浸れるタイトルを届けようとしているという。そのために、一見の凄さやカッコよさだけではなく、長く遊べることを重視してさまざまな調整を実施。どこを遊んでも『ペルソナ』だと思ってもらえる内容や遊びやすさ、毎日の手応えなどについて、死力を尽くして改善をしているとのこと。また配信されたあとも、X(旧Twitter)やDiscordなどでの意見を受けて、アップデートで改善を進めていきたいそうだ。

放送内では、開発中のゲーム映像をまじえつつ、具体的な改善点なども紹介された。まずPC版ではコントローラーの対応が強化される。CBTではコントローラーに対応していない操作もあったものの、リリース時にはすべての画面が操作できるように改善。各コントローラーへの対応もおこない、コンソール基準で遊べる形を目指して調整が進められているそうだ。スマートフォン向けに、タッチパッド操作の改善も実施されているという。


ストーリー関連では、演出調整や演出追加もおこなわれている。CBTではメインストーリーの評価は良かったものの、一部シーンにおいては違和感があるといった声もあったのだという。少しの調整ではどうにもならないシーンもあったため、新規の演出なども含めて改修が実施。より没入感のあるストーリーを目指して改善が進められているのだろう。そのほか、中国版ではアップデートで修正された内容も含めて、ゲームバランスの調整やプレイコンテンツの調整・追加なども実施。UIのデザインブラッシュアップや街並みのブラッシュアップ、メメントス内のギミック改善などもおこなわれているそうだ。

『ペルソナ5: The Phantom X』国内版は、PC(Steam/Google Play Games)/iOS/Android向けに開発中。2025年内にはリリースが予定されているという。また本作では、公式X(旧Twitter)で情報が発信中。開発運営レター企画が実施予定とされており、公式Discordにて質問が募集予定となっている。