『オーバーウォッチ』日本公式、突然「利用規約」の存在を強調。怪しげなビジネス“OWキャバクラ”のようなサービスに警告か

 

オーバーウォッチ』シリーズの日本向け公式Xアカウントは7月3日、「エンドユーザー使用許諾のご案内」とするポストを投稿。本作のすべての要素および個々の要素について、エンドユーザー使用許諾にて明示的に認められていない目的のために利用することを禁止していると強調した。突然の声明の背景には、X上で注目を集めていた「OWキャバクラ」なるビジネスの出現がありそうだ。

『オーバーウォッチ』シリーズはBlizzard Entertainmentが手がける対戦FPSだ。2022年10月から『オーバーウォッチ2』として、基本プレイ無料にて配信中。『オーバーウォッチ2』では5対5のチーム戦にて、プレイヤーがタンク・ダメージ・サポートの三種類のロールを分担し、協力しながら目標を競い合う。

今回、『オーバーウォッチ』シリーズの日本向け公式Xアカウントは「エンドユーザー使用許諾のご案内」と題して声明を投稿。プラットフォーム、またはゲームのすべての要素および個々の要素について、Blizzard Entertainmentのエンドユーザー使用許諾にて明示的に認められていない目的のために利用することを禁止していると強調した。


突然公式によるポストがおこなわれた背景は明示されていないものの、『オーバーウォッチ2』を無断で商業利用していたとみられる業者の出現が関係しているかもしれない。というのも、先日よりX上で「OWキャバクラ」を名乗るアカウントが開設。プロフィール上では「一緒にイチャイチャゲームしたい時」「1からサポートして欲しい時」といった利用用途が説明されており、DMにて依頼が受け付けられていた。同アカウントの説明を見るに、利用者に向けて有料で“女性キャスト”が『オーバーウォッチ2』のマルチプレイをおこなうサービスだったようだ。その名の通り本作を利用したキャバクラのようなビジネスがおこなわれていたようである。

本日7月3日にはX上で「OWキャバクラ」がトレンド入りを果たすなど、その存在は注目を集めていた。しかし本稿執筆時点ではXアカウントは凍結済み。そして、『オーバーウォッチ』シリーズの日本向け公式Xアカウントから、先述したような声明が投じられた運びだ。

なおBlizzard Entertainmentのエンドユーザー使用許諾では、同社のプラットフォームやゲームの商用利用が禁じられている。たとえば「支払いの見返りとしてアカウントのブースティングもしくはパワーレベリングを含むがこれらに限られないゲーム内のサービスを行うこと」も禁止。「OWキャバクラ」で提供されていたとみられるサービスは、規約違反と判断されうるだろう。

なお昨今では『オーバーウォッチ2』のほかのマルチプレイ対戦ゲームでも、同様のビジネスがX上に限らずおこなわれていることが報告されている状況もある。『オーバーウォッチ』シリーズの公式Xアカウントの投稿も、「OWキャバクラ」だけでなく『オーバーウォッチ2』を用いた、利用規約に違反したサービス全般に警鐘を鳴らした可能性はありそうだ。