『オーバーウォッチ2』の前作再現モードで、シンメトラの“タレット山盛り”死のバスケットボールも復活。蘇る奇天烈テクニック

Blizzard Entertainmentは11月13日、『オーバーウォッチ2』にて期間限定モード「オーバーウォッチ: クラシック」を実装した。前作『オーバーウォッチ』リリース当時の「バージョン1.0」を楽しめるモードであり、当時ならではのテクニックも復活している。

Blizzard Entertainmentは11月13日、『オーバーウォッチ2』にて期間限定モード「オーバーウォッチ: クラシック」を実装した。前作『オーバーウォッチ』リリース当時の「バージョン1.0」を楽しめるモードであり、現在では考えられないような当時ならではのテクニックも復活し、話題を集めている。

本作は、基本プレイ無料の対戦FPSだ。人気を博した『オーバーウォッチ』の続編として、2022年10月にリリースされた。本作では、タンク・サポート・ダメージの3つのロール分けがなされたチーム対戦が繰り広げられる点が特徴だ。前作との違いとしては、対戦人数が6対6から5対5に変更。ほか、基本ルールではタンク1人・ダメージ2人・サポート2人というロールごとの選択制限も存在する。現在はシーズン13が開幕中だ。

そんな『オーバーウォッチ2』において11月13日から12月2日まで、期間限定モードとして前作『オーバーウォッチ』リリース当時、2016年5月ごろのいわゆる「バージョン1.0」が楽しめるモード「オーバーウォッチ: クラシック」が実装された。使用可能なヒーローはリリース当初の21体。対戦人数も6対6に戻っているほか、アビリティの仕様などもリリース当時のものとなっている。そのほか、ロール制限がないことも特徴。また配信開始から数日間は、ヒーローの選択制限が存在しないため、同じヒーローを6人がピックすることも可能だ。

同イベントでは、現在の『オーバーウォッチ2』では実現不可能な、リリース当初のバランスならではのハチャメチャなテクニックも復活し、話題を集めている。上述のポストは、シンメトラで「死のバスケットボール」を生成するテクニックだ。シンメトラは現在ダメージロールのヒーローであるが、『オーバーウォッチ』リリース当初はサポートロールのヒーローであった。

スキルのセントリー・タレットは、敵を自動で迎撃するタレットを任意の地点に設置するアビリティ。現在のシンメトラにも存在し、基本的には防衛のために使われる。そしてセントリー・タレットは、リリース当初はマップ上のオブジェクトにも設置可能であった。そのため一部のマップに存在するバスケットボールに複数タレットを設置し、それを転がすことで「死のバスケットボール」を生成可能。敵陣に放り込めば無数のレーザーを放ってくれるため、セントリー・タレットを攻めのアビリティに転じることができるわけだ。バスケットボールに近づいた敵は一瞬で蒸発し、さらに物理演算に従ってバウンドしていくボールの挙動も相まって、敵チームに混沌をもたらすことができるだろう。

これは『オーバーウォッチ』リリース当初から可能なテクニックであったが後に調整され、『オーバーウォッチ2』においても使用不可能。いわば幻のテクニックとなっていた。今回の「オーバーウォッチ: クラシック」にて長らくぶりに再現可能となり、当時のプレイヤーには懐かしさを与えつつ、『オーバーウォッチ2』からのプレイヤーには新鮮な驚きを与えている格好だ。なお氏のバスケットボールには複数のタレットを設置するセットアップに時間がかかり、またタレットも複数個一気に壊されやすいといった欠点もある。試してみる際は注意されたい。

なお「オーバーウォッチ: クラシック」ではシンメトラ以外のヒーローも、アビリティ含め現在とはかなり異なる仕様となっている。当時ならではの戦略や、がらりと変わっていたヒーローたちの昔の姿を楽しんでみるとよいだろう。詳細は「オーバーウォッチ: クラシック」のパッチノートを確認されたい。なお次のシーズンとなるシーズン14でも、試験的に「6v6」モードが実装されることも発表されている(関連記事)。今後の展開にも引き続き注目が集まるところかもしれない。

オーバーウォッチ2』はPC(Battle.net/Steam)/PS4/PS5/Nintendo Switch/Xbox One/Xbox Series X|S向けに基本プレイ無料で配信中。

Jun Namba
Jun Namba

埼玉生まれBioWare育ちです。悪そうなやつはだいたいおま国でした。RPG全般が好きですが、下手の横好きでいろいろなジャンルに手を出しています。

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