濃密オープンワールドゾンビサバイバル『SurrounDead』今になって人気急沸騰中。多彩ランダムイベントや拠点づくりなど、寄り道たっぷり放浪の旅

ゾンビサバイバルゲーム『SurrounDead』の人気が沸騰し、過去最高の同時接続プレイヤー数を記録している。

デベロッパーのZurvivor氏が手がけるサバイバルゲーム『SurrounDead』は、現在早期アクセス配信中。対応プラットフォームはPC(Steam)。早期アクセス開始からまもなく3年が経とうとしているタイミングで人気が沸騰し、過去最高の同時接続プレイヤー数を記録している。

『SurrounDead』はシングルプレイのゾンビサバイバルゲームだ。5年前にウイルスが蔓延し、文明が滅びた世界を舞台としている。昼夜の概念に加えて、天候がランダムに変化する広大なオープンワールドのフィールドにて、探索しながら資材を収集。生活の基盤を整えてゾンビへの対抗策を講じていく。

本作はローポリなグラフィックが持ち味。そしてシンプルな見た目とは裏腹に、多種多様なシステムが備わっているところに定評がある。水や食料などを管理しながら、集めたアイテムを用いてクラフト。車に乗り込みフィールドを移動しながら、カスタマイズも可能なさまざまな武器を用いて、ゾンビや敵対する生存者と戦っていく。ランダムイベントや建造物の種類が多彩に用意されている点も特徴だ。

また、各地には生存者が暮らすセーフゾーンが存在しており、そこではトレーダーとさまざまなアイテムを取引することができる。さらに、集めた資材を用いてゾンビから身を守る独自の拠点を作る建築要素も実装されている。

なお本作ではゲームの難易度を項目ごとに設定できる。ルートアイテムの湧き方やゾンビの強さなどをはじめとする無数のパラメータを細かく調整することが可能。設定によっては強力なゾンビとパーマデスの状態で戦うハードコアなゲームにも変貌する。自分好みのゲームバランスで楽しめるわけだ。

本作は2022年6月に早期アクセスで配信開始され、まもなく3年を迎えようとしている。そんな中、突如プレイヤー数が急増している。非公式データベースSteamDBによると、これまでの最大値を大きく超える約2700人の同時接続プレイヤー数を記録。グラフはこの数日間で綺麗に右肩上がりとなっており、さらに数値を伸ばす可能性もあるだろう。

なお急激にプレイヤー人口が増加した理由としては、筆者が調査した限り、現在Steamで開催中のイベント「ゾンビvs吸血鬼フェス」の影響があるとみられる。同イベントは、作中にゾンビや吸血鬼が登場する作品をフィーチャーしたセールとなっており、日本時間5月27日2時から6月3日2時まで開催されている。どうやらこのセール開始直後から本作は一気にプレイヤー数を伸ばしている模様。なお価格は現在50%オフとなっているものの、本作では数か月おきに同額のセールが実施されてきたためそこまで目新しいわけではない。どちらかと言えば、イベントページでたくさんのユーザーの目に留まったことがプレイヤー数の増加に繋がったようだ。

ところで、Zurvivor氏は個人で本作の開発をおこなっている。開発は難航しており、当初の計画からは遅れが生じている状況だ。昨年12月には新たなロードマップを公開。その中では、クリスマス前までの配信を予定していたアップデートを2025年1月に配信すると宣言していたものの、結果的にはさらに延期され4月9日に配信される運びとなった。一方でSteamのコミュニティでは、プライベートの時間も大切にするようにといった、ユーザーからの優しい声も多くかけられている。すでに数多くのアップデートを経て進化を続けてきた作品であり、応援するユーザーたちと良い信頼関係が築けているのだろう。

ユーザーの反応を見るに、もっとも期待が寄せられているのはやはりマルチプレイ対応のようだ。現状のロードマップにおいて、マルチプレイ対応は最後の項目として記されている。このたびのセールでプレイヤー数を伸ばし大きく注目を集めた本作が、正式リリースに向けて今後どのようにアップデートされていくのかにも期待したい。


『SurrounDead』はPC(Steam)向けに早期アクセス配信中。6月3日2時まで50%オフとなる700円で販売中だ。

Shion Kaneko
Shion Kaneko

夢中になりやすいのはオープンワールドゲーム。主に雪山に生息しています。

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