マルチ対応オープンワールドサバイバル『Once Human』大人気スタート。“異常存在”だらけの不気味崩壊世界で建設・クラフト・冒険

Starry Studioは7月10日、マルチプレイ・オープンワールドサバイバルゲーム『Once Human』を配信開始した。Steamではさっそく多数のユーザーを集め、好調なスタートを見せている。

デベロッパーのStarry Studioは7月10日、『Once Human』を配信開始した。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア)で、基本プレイ無料にて提供中。本作は日本語表示に対応している。Steamではさっそく多数のユーザーを集め、好調なスタートを見せている。

本作は、文明崩壊後の終末世界を舞台にしたオンラインマルチプレイ・オープンワールドサバイバルゲームだ。異常存在にまつわる創作群「SCP財団」や、作家のH.P.ラヴクラフトの著作を発端とする「クトゥルフ神話」の影響を受けているという。本作の世界は、人類が建造した巨大モノリスを通じ異次元からもたらされた物質スターダストによってあらゆるものが侵食された異常な状況にあり、プレイヤーはスターダストの力を扱うことのできる新人類となってサバイバルをおこなう。

オープンワールドのマップには、霧の沼地や荒涼とした砂漠、凍りついた雪国などさまざまな地域が存在。スターダストの影響により土も水も汚染されており、汚染された食べ物や水を口にすると、正気度や最大HPが減少してしまう。またスターダストの影響は生物にも広がり、かつて人間だったゾンビのようなモンスターや、複数の手が生えた怪物などが徘徊。さらに敵対する生存者の勢力も存在する。

プレイヤーは、仲間と共に資源を集めて領地に拠点を構築したり、設計図を入手して武器を作成したりしながら、スターダストをめぐる真実を探ることとなる。なお本作にはPvP要素もあるものの、PvE専用サーバーで遊ぶことも可能だ。

本作は本日7月10日に基本プレイ無料でリリース。Steamでは本稿執筆時点で最大約8万2000人の同時接続プレイヤー数を集める盛況な滑り出しを見せている。本作は6月11日から6月18日にかけておこなわれた「Steam Nextフェス」にてデモ版が配信されており、同時接続プレイヤー数が最大約2万人を記録していた。注目作としてリリースも絶好調の滑り出しとなったようだ。

Steamユーザーレビューでは本稿執筆時点で約3100件中好評率56%の「賛否両論」ステータス。素材収集や移動などが快適におこなえる点などから、マルチプレイ型のオープンワールドサバイバルゲームとしてカジュアルに楽しめる点が一定の評価を受けている。


一方でマルチプレイ型のオープンワールドサバイバルゲームとして目新しさに欠ける点や、1アカウントにつき1キャラクターしか作れなかった点などは課題として指摘されている。こうしたフィードバックを受けて、運営元は急遽キャラクターを複数作成できる機能を実装。ただ複数キャラクターの作成機能はまだ調整が不完全のようで、当初は8月1日までに完成させてから実装する予定だったそうだ。一方でゲーム体験の低下に繋がっていたとしており、取り急ぎ実装されることになった模様。まず実装したうえで調整がおこなわれていくのだろう。

なお特に英語ユーザーからのレビューでは、本作のプライバシーポリシーにてさまざまな個人情報が収集されうることが記されている点を懸念する声も寄せられている。ただプライバシーポリシーでは、カスタマーサービスの利用など、さまざまなケースで必要となりうる個人情報がひと通り記載されている模様。今後規約の意図などが説明され、一部ユーザーの懸念が払しょくされるかどうかも注目される。

なお、本作はリリース後もシーズン制にて長期的に運営される計画となっている。シーズン中に集めた物資やアイテムは「エターナルランド」なる専用空間に移動されるとのこと。一部の物資は次のシーズンに持ち越せるものの、プレイヤー間の実力差が離れすぎないように、通常の物資や武器などはエターナルランド内専用の物資になるそうだ。このほか本作はiOS/Android向けにも展開予定で、クロスプラットフォームプレイにも対応するとのこと。今後の展開も気になるところだろう。

『Once Human』はPC(Steam/Epic Gamesストア)向けに基本プレイ無料で配信中だ。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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