オープンワールド麻薬密売シム『Drug Dealer Simulator 2』多彩な遊びがある売人生活ゲームとして人気スタート。マルチ対応、丹精込めてクスリを作ったり儲けでアジトを豪華に飾ったり

 

パブリッシャーのMovie Gamesは6月20日、Byterunnersが手がける『Drug Dealer Simulator 2』を配信開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)。本作はさっそく多数の同時接続プレイヤーを集めており、好調な滑り出しを見せている。

『Drug Dealer Simulator 2』は、麻薬の密売人となって麻薬王に成り上がることを目指す一人称視点のシミュレーションゲームだ。2020年にリリースされた『Drug Dealer Simulator』の続編となる。舞台となるのは、2000年代初頭のイスラ・ソンブラと呼ばれる熱帯の世界。カリブの独裁国家がある9つの島にまたがるオープンワールドとなっており、その広さは2前作のマップの6倍とのこと。また本作ではソロプレイに加え、最大3人でのオンライン協力プレイにも対応する。


本作の主人公は、イスラ・ソンブラに流れ着いた無法者のエディーだ。最初は何の持ち物も人脈もないため、アジトを築き、麻薬を作って売りさばいて、少しずつ地元の人達の信頼を得ていく必要がある。

売りさばく麻薬の作成においては、原料の栽培や乾燥、グラム指定して小分けするといった詳細な要素が用意。さらに本作には200以上のクエストが用意され、麻薬密売人として新たな客や仕入先を開拓するなかで、ほかの都市や村にもビジネスを拡大させていく。人を雇って仕事を任せることも可能。そして部下に組織内でのランクを与え、新たなアジトの建設や拡張などをこなし、ギャングとしてのし上がっていくのだ。

本作はPC(Steam)向けに6月20日に発売。最大で約9000人のプレイヤー数を集める盛況となっている(SteamDB)。Steamユーザーレビューには本稿執筆時点で約1400件が寄せられ、うち73%が好評とする「やや好評」ステータスを獲得。おもに中盤以降のコンテンツとして細やかに用意された麻薬の作成要素などが好評を得ている。また部下を雇って麻薬ビジネスを管理したり、家具を買い揃えてアジトを飾り付けたりと、多彩な要素が存在する点にも一定の評価が寄せられている。


一方で、マップが広大なこともあり、移動に関しては煩雑さを指摘する意見もある。本作ではクエストのために広大なマップを行き来する必要があるものの、ダッシュに用いるスタミナが有限となっている。特に序盤は移動に制約がある状態でクエストを淡々とこなすゲームサイクルになっており、評価を分けているようだ。このほか不具合の多さにも不評が投じられており、特に日本語ユーザーからは翻訳品質の低さや麻薬取引におけるグラム表記の不具合なども課題として報告されている。

なお開発元は6月21日に本作に向けた最初のアップデートを実施し、さまざまな修正・調整を実施。また6月23日にはユーザーへの感謝を伝えると共に、フィードバックを踏まえた新たなアップデートを実施予定であることを明かしている。今後のアップデートに関する情報は近日中に公開予定とのこと。アップデートによるサポートを続けつつブラッシュアップがおこなわれていくようだ。


賛否両論ありつつも好調なスタートを切っている『Drug Dealer Simulator 2』。麻薬の密売人という特徴的なテーマで前作から引き続き注目される作品であり、今後どのように課題が改善されていくかは注目されるところだろう。

『Drug Dealer Simulator 2』はPC(Steam)向けに発売中。リリース記念セールとして定価2800円の10%オフとなる2520円で販売中だ。