『Once Human』開発チームは9月6日、同作公式Discordチャンネルにて同作の現況と今後の開発方針について告知。「一部にとてもがっかりするフィードバックもあった」としつつ、引き続き作品の改善に取り組むことと、目下の改善内容を伝えた。
『Once Human』は文明崩壊後の終末世界を舞台にしたオンラインマルチプレイ・オープンワールドサバイバルゲームだ。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア)で、基本プレイ無料にて提供中。開発はStarry Studioが手がけている。異常存在にまつわる創作群「SCP財団」や、作家のH.P.ラヴクラフトの著作を発端とする「クトゥルフ神話」の影響を受けているという。
本作の世界では、人類が建造した巨大モノリスを通じ、異次元からもたらされた物質スターダストによってあらゆるものが侵食されている。プレイヤーはスターダストの力を扱うことのできる新人類となってサバイバルをおこなう。オープンワールド世界を舞台に、資源収集や拠点構築、武器クラフトなどの要素を盛り込み。ほかプレイヤーと協力したり、PvP要素にて対戦したりしつつ、スターダストを巡る真実を探るのだ。
『Once Human』は今年7月10日に配信開始。その直後からSteamにて23万人のプレイヤーを集める大盛況となり、本稿執筆時点でも連日ピーク時で10万人ほどが遊ぶ人気を保っている。一方で、本作Steamユーザーレビューでの評価は、現状約8万4000件中72%が好評とする「やや好評」に留まる。システムやバランス調整面などの課題についての指摘が、ユーザーから寄せられる状態となっていたわけだ。なお、本作では先日よりSeason 2が開幕している。
『Once Human』開発チームは9月6日、本作公式Discordサーバーにて現況と今後の方針について告知した。まず、Season 2開幕直後から開発チームには大量のフィードバックが寄せられたとのこと。その中には、「とてもがっかりする(quite demoralizing)」内容の意見もあったとのこと。しかし、そうした意見も「私たち開発側の変更が、いかにプレイヤーの体験を変えたか気づかせてくれる」として前向きに受け止めているようだ。
開発元はプレイヤーの意見を尊重しているとし、できればすべての希望を叶えたいと伝えつつ、優先的に取り組むふたつの問題について伝えている。ひとつは武器ビルドについてで、シーズンをまたぐことで環境が変わり、プレイヤーが過去の装備強化の努力が水の泡になったような気持ちを抱くことを防ぎたいという。そのため、設計図(ブループリント)の強化段階(星の数)を別武器と入れ替えられるようなシステムが実装予定だとのこと。
続いて、シナリオとサーバーについても多くのフィードバックが寄せられ、プレイヤーが望むコンテンツをプレイできていないような状況が見られたとのこと。プレイヤーのニーズにあわせた調整をおこなうため、英語圏ユーザー向けながらアンケートをおこない、その結果を反映していくようだ。
開発元は声明のおわりに「ユーザーによる批判はゲームを改善したいが故だと理解している」と強調。ゲームへの情熱が伝わる声は士気向上に繋がるとしつつ、どんな意見も遠慮せず伝えてほしいとしている。今後も開発元の改善への努力は続いていくのだろう。
『Once Human』はPC(Steam/Epic Gamesストア)向けに基本プレイ無料で配信中だ。