新作サバイバルゲーム『Once Human』公式、“名指し”で不正者を多数BANしたと発表。不正ツール利用者は「約10年」BAN


デベロッパーのStarry Studioは7月17日、『Once Human』について公式サイトにてお知らせを更新した。そこでは「公平性を損なう行為」として不正を利用した者を“名指し”でリストアップしている。なかには“10年BAN”の対象となっている不正者も複数みられる。

『Once Human』は、文明崩壊後の終末世界を舞台にしたオンラインマルチプレイ・オープンワールドサバイバルゲームだ。PC(Steam/Epic Gamesストア)向けに7月9日に基本プレイ無料でリリースされた。本作の世界は、人類が建造した巨大モノリスを通じ異次元からもたらされた物質スターダストによってあらゆるものが侵食された異常な状況。プレイヤーはスターダストの力を扱うことのできる新人類となってサバイバルをおこなう。


Starry Studioは本作についてチートの使用、サードパーティー製ソフトの使用など、ゲームの公平性を損なう行為を固く禁じている。オンラインでマルチプレイ可能というゲームのスタイルからも、そうした不正行為はプレイ体験を損なうとして、厳しく罰する方針にあるようだ。具体的な行為とそれに対する措置も、公式からのお知らせとしてすでに周知されていた

たとえばチート使用については永久BAN(Permanent bans)。ほかにも本作のバグの悪用、アカウントやスクリプトの大量作成も永久BANの対象だ。そしてその具体的な期間も公表されており、永久BANについては最短30日から、最長で生涯(lifetime)にかけてBANとなるとされている。


Starry Studioは7月17日、一部プレイヤーがバグを悪用して不当な利益を得たり、サードパーティー製ソフトを用いたりしているとして、400名超にわたる“不正者リスト”を公開。リストでは不正者が所属しているサーバーのほか、IDとプレイヤー名も一部隠された状態ではあるものの公開され、“名指し”でリストアップされるような措置がとられている。そして各ユーザーに対し、具体的なBAN期間と、その理由が明記されている。

具体的には、封鎖エリアのコンタクトゾーンにバグを利用して侵入・占領したプレイヤーには7日間のBAN、封鎖エリアのコンタクトゾーンで物資の受け取りをおこなったプレイヤーは30日間のBANとなっている。そして、サードパーティー製ソフトを使用したプレイヤーも同様に情報が公開されており、こちらはなんと3600日、約10年間にわたるBAN措置が下されるようだ。

オンラインでのマルチプレイが実装されているゲームでは、チートやツールによる公平性への影響などを鑑みて、不正行為をおこなったユーザーに厳しい措置を取ることはよくある。とはいえ、不正をはたらいたユーザーを一部名指しでリストアップしつつ具体的な措置まで明かされるのは珍しい事例だろう。Starry Studioが不正行為に対して厳しく対処していく姿勢も垣間見える。

いずれにせよ、リリースされたばかりの本作ながら、さっそく多数の不正者に対処がおこなわれたかたちだ。なおゲーム内で不正行為や、公平性に影響を与える行為を発見したプレイヤーに向けては、ゲーム内での通報や、公式Discordサーバーでの通報をおこなうように呼びかけられている。

『Once Human』はPC(Steam/Epic Gamesストア)向けに基本プレイ無料で配信中だ。