昔ながらのお店経営ゲーム『旧市場シミュレーター』正式リリースでどんどん人気伸ばす。最大4人協力対応、販売からなぜか“生産”までこなす、忙し自由な店舗経営


デベロッパーのAlcedo Gamesは10月4日、一人称視点の経営シミュレーション『旧市場シミュレーター(Old Market Simulator)』を正式リリースした。対応プラットフォームはPC(Steam)。ゲーム内は日本語表示に対応しているものの、正式版における日本語ローカライズは現在最適化作業中とのこと。

『旧市場シミュレーター』の舞台となるのは、どことなくノスタルジックさを感じさせる古い市場(Old Market)。プレイヤーは店主となり、自分だけの小さな店を経営することができる。店で販売する商品やその値段は自由に設定でき、店内も自分好みに装飾することが可能。店の経営を手伝う従業員を雇うこともできる。

本作の特徴としては、店で販売する商品の“仕入れ”を自分の手で行える点にある。たとえば埠頭から降ろされた積み荷をカゴに加え、ロープウェイで自分の店まで運んだり、市場にいる問屋から直接商品を買い付けたりすることもできる。また釣りをして魚を釣り上げたり、動物を飼育したりすることも可能。ボートに乗って海へ探索に向かうなど、“仕入れ”の手段も豊富に用意されている。

本作には時間や季節の概念が存在し、畑を借りて季節ごとに適した植物を栽培することも可能。野菜や果物、ハーブや調味料など、多種多様な作物を栽培することができる。もちろん育てた農産物は自分の店で売ることも可能だ。温室を建設して、季節に制限されない安定した仕入れを実現することもできる。


店の経営にはさまざまなランダムイベントも待っている。たとえば突発的な自然災害によって商品が不足することなどがある。しかしこういったイベントは同時にチャンスにもなる。需要を読んで限定商品を発売し、さらに多くの顧客を引き付けることもできる。常に販売価格を調整し、経営戦略を練りながら市場でトップの店を目指していくのだ。

本作は2024年4月に無料プロローグ版がリリースされ、5月から早期アクセス配信開始。日本語対応の追加などといったさまざまなアップデートを経て、10月4日にバージョン1.0として正式リリースされた。正式リリースにあたってはオンラインマルチプレイの人数が最大4人に増加。新たな商品や、家畜小屋、樹木、魚かごなどといった栽培や農畜にまつわる新要素も実装され、商品を生産するための工房も追加されている。

そんな本作はSteamユーザーレビューでは、本稿執筆時点で早期アクセス中のレビューも含めて約560件中86%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。また正式リリース以降で特に人気を集めているようで、SteamDBによると同時接続プレイヤー数はピーク時で約3700人を記録している。なお日ごとのピーク人数は正式リリースから連日増加、最大人数を更新しつづける盛況を見せている。


Steamユーザーレビューにおいては、農業や釣り、牧畜といった要素に加えて店の経営や接客対応などやることが沢山ある経営シミュレーターとしてゲームプレイを評価する声が上がっている。舞台となるオールドマーケットの雰囲気も好評のようだ。また本作は最大4人までの協力マルチプレイに対応。ソロではかなり忙しいものの、フレンドと共にさまざまな作業を分担しながらゆったりと遊べるマルチプレイ体験も評価されている。毎日似た作業をこつこつと繰り返したり、あるいは季節ごとの販売戦略を練ったりして、富を築いていくゲームサイクルが好評を集めている様子だ。

なおこのほか、同じく一人称視点の小売店経営シムという点でゲームプレイが共通している『Supermarket Simulator』になぞらえるレビューもみられる。『旧市場シミュレーター』では農業や牧畜といった手段で店で販売する商品を自分で生産することができるなど、“仕入れ”により重点を置いたゲームプレイが評価ポイントとなっているようだ。

『旧市場シミュレーター』はPC(Steam)にて配信中。価格は通常税込1200円のところ、10月18日までセール価格で40%オフの720円で購入可能。