Sinkhole Studioは7月29日、2Dアクションアドベンチャー『オグと秘密の森』を正式リリースした。リリース後さっそく、幅広い層のユーザーが本作に好評を投じているようで、直近のレビュー状況は「圧倒的好評」ステータスを獲得するなど高い評価を獲得している。ストアページの表記によると本作は日本語表示に対応している。
『オグと秘密の森』は、不思議な動物たちが暮らす世界を舞台にするパズルアドベンチャーゲームだ。主人公は、白くぽってりした身体に太い尻尾をもつカモノハシのオグ。美しいこの世界には何らかの秘密が存在するそうで、まだ幼いオグは、その秘密を解き明かすために冒険に出ることになる。
本作の世界には、集落や森、砂漠、また遺跡のような洞窟など多様な環境のエリアが存在。各エリアには、永らく忘れ去られていた秘密が隠されている。プレイヤーはオグを操作してクエストやパズルをこなし、そうした謎を解明するためのヒントを導き出すことを目指す。マップは200個以上が用意されているとのことで、中には恐ろしい敵も潜んでおり、ドッジや攻撃といったアクションで強敵に立ち向かうことも必要となる。
このほか、さまざまなデザインの帽子や仮面を集める収集・カスタマイズ要素も搭載さらに、特定のオブジェクトやランドマークでは絵日記としてスケッチが可能、新たなエリアやヒントを導き出すこともできる。また釣りや料理といったミニゲームも存在。かわいらしいオグの姿をこころゆくまで楽しむことができる。
本作は2022年6月1日にデモ版を公開し、2023年3月24に早期アクセス配信を開始。正式リリースまで数々のアップデートが実施され、ブラッシュアップが重ねられてきた。そして7月29日に約1年4か月の早期アクセス期間を経て正式リリースされたかたちとなる。
正式リリース後、本作はさっそく好評を博している。本稿執筆時点で、直近30日間の最近のレビューでは約136件中97%が好評を投じる「圧倒的に好評」ステータスを獲得。全ての期間においても約423件中96%が好評とする「非常に好評」ステータスとなっている。かわいらしいちびオグのビジュアルやカラフルなグラフィックも好評ながら、用意された広大なマップと複数のパズル、そしてさまざまなコレクション要素など、アクションアドベンチャーとしてのボリュームの多さと完成度の高さを評価する声も多く見られる。
開発を手がけるSinkhole Studioは韓国のソウルを拠点とするスタジオ。2017年に3人のメンバーで設立されたインディーゲーム開発会社だ。2020年にはローグライクタワーディフェンス『3 Minute Heroes』をリリース。こちらもSteamユーザーレビューは「非常に好評」ステータスを獲得するなど、高評価タイトルを手がけてきた実績のあるスタジオだ。
そんなスタジオから打ち出された『オグと秘密の森』は、人気キャラクターのカモノハシの「オグ」を題材としたゲームである。「オグ」はMoonlab Studioによって生み出された、主に韓国で人気のある白いカモノハシのキャラクター。Instagram公式アカウントではオグとその仲間たちのイラストが多数投稿されており、フォロワー数も3.5万人を超える人気アカウントとなっている。そうしたキャラクター人気もありつつ、しっかりとしたゲームプレイやボリュームを備えている点から評価が寄せられているかたちだ。
正式リリースにあたっては、オグの冒険を締めくくるであろう最終決戦が実装。それにまつわるネタバレ防止のためパッチノートではシルエットのみの発表であるものの、新たなボスキャラクターが追加されている。また各釣り場で魚の種類を示す標識が設置されたほか、調理システムが改善。さらにSun Village展望台からの望遠鏡の景色が、以前ではテキストで表示されていたものが2Dグラフィックを伴って表示されるように。またオグを放置しているとベイビーオグダンス（Baby Ogu Dance）を踊るようになっている。遊びやすさや持ち味を向上させるアップデートといえるだろう。なお本作は正式リリースを迎えたものの、今後もコンテンツやシステム面の改善を続けていくとのこと。今後の新展開も注目されるところだろう。
『オグと秘密の森』はPC（Steam）向けに発売中。価格は税込2000円のところ、リリース記念セールとして8月12日まで税込1800円で購入可能。
