脳汁どばどばローグライクシューター『ODDCORE』Steamデモ版配信中。“バックルーム”で光線銃撃ちまくり、溢れ出る脳内物質

レトロな銃にカセットテープを挿入すると、プレイヤーは「ODDCORE」という奇妙な空間に潜り込んでしまう。迫り来る大量の敵を倒しながら自身を強化していき、より長く生存するのがこのゲームの目的だ。

デベロッパーのScarecrow Artsは1月15日より、ローグライクシューター『ODDCORE』のデモ版をPC(Steam)向けに配信している。執筆時点で59件の好評レビューが寄せられ、100%の「非常に好評」ステータスを獲得している。製品版の配信日は未定だが、Steamストアページによると近日登場とされている。なお、現時点では日本語表示に対応していないことに留意されたい。

本作は、海外掲示板発祥のミーム「The Backrooms(バックルーム)」を題材としたローグライクシューターだ。レトロな銃にカセットテープを挿入すると、プレイヤーは「ODDCORE」という奇妙な空間に潜り込んでしまう。迫り来る大量の敵を倒しながら自身を強化していき、より長く生存するのがこのゲームの目的だ。

各階層に出現する全ての敵を倒すことで次の階層へとワープし、それを繰り返していくというのが基本的な流れとなるが、ときどき特殊なイベントも発生。後ろから迫る大きな敵から逃げたり、何もない不気味な空間に閉じ込められたりなど、目まぐるしく変化する映像はプレイヤーを飽きさせない。次から次へと空間を移動していくスピード感が、本作の魅力だ。

敵を倒すと手に入る「Soul(ソウル)」には様々な使い道がある。Xキーを押すことで発射できる特殊な銃弾を用いて、各所に現れるパワーアップを購入することが可能だ。またFキーを押すとSoulを3つ消費し、休憩スペース「Hub」へ戻るためのポータルが出現。危険な状況から瞬時に脱することができる。さらに、「ODDCORE」に滞在して5分経過するとゲームオーバーとなってしまうため、制限時間の延長にもSoulを使っていかなければならない。Soulの残弾をどのように運用していくかが鍵となる。

またプレイ中のパワーアップ以外にも、本作にはさまざまなカスタマイズ要素が登場する。マウスクリックで使用する武器として、ライフル・ショットガン・刀・ピストルの4種類が実装されている。また、「Gadget(ガジェット)」を交換することにより、使える2つのアビリティーを変更することが可能だ。空中で上昇することのできるロケットブーツや、視点の先にある壁へと移動できるグラップルなどが存在。ちなみに、武器やガジェットは、ロビー左奥の壁面にて好きなものを装備可能だ。

さらに、本作には「Track Mods」というユニークなシステムが導入されている。これは、設定するゲーム内BGMによってゲームの難易度設定が変わるというもの。各トラックにはメリットとデメリットの両方が設定されており、敵のスピードが上がる代わりにプレイヤーのダメージが上昇、といったトラックなどがある。新しいトラックで遊び方が増えていくという、非常に魅力的な拡張性が備わっている。

レトロで不気味な雰囲気には中毒性があり、本作が高い評価を獲得している要素の1つといえるだろう。筆者は数時間のプレイを重ねる中で、画面を彩る激しいエフェクトが自分の感情の昂りとリンクするかのような感覚を覚えた。まさにやみつきの体験といえる。デモ版ながらスコアボードが用意されているため、ランキング入りを目指してぜひ多くのプレイヤーに遊んでみてもらいたい。なお、VHS風フィルターをはじめとする各種映像効果については設定から調整できるため、好みに応じて調整していただきたい。

『ODDCORE』のデモ版は、PC(Steam)向けに現在配信中だ。製品版も近々配信予定とされている。

Shion Kaneko
Shion Kaneko

夢中になりやすいのはオープンワールドゲーム。主に雪山に生息しています。

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