NVIDIAのCEOが「GeForce RTX 5090 GPU」の飛び抜けて高い価格設定についてコメント。熱心なファンは節約のために妥協したりしない

NVIDIAは1月7日、GPU「GeForce RTX 50」シリーズを発表した。最上位モデルであるRTX 5090の価格が飛び抜けて高いと注目を集めるなか、同社CEOのJensen Huang氏が価格設定についてコメントしている。

NVIDIAは1月7日、GPU「GeForce RTX 50」シリーズを発表した。RTX 5070・RTX 5070 Ti・RTX 5080・RTX 5090の4モデルがラインナップされているが、最上位モデルであるRTX 5090の価格が飛び抜けて高いと注目を集めることに。これに対し同社CEOのJensen Huang氏がコメントして注目を集めている。

GeForce RTX 50シリーズは、NVIDIA Blackwellアーキテクチャや第5世代Tensorコア、第4世代RTコアなどを搭載する次世代GPUだ。1月30日より順次販売開始される(関連記事)。


NVIDIAはGeForce RTX 50シリーズ各モデルの価格について、RTX 5070は10万8800円(549ドル)から、RTX 5070 Tiは14万8800円(749ドル)から、RTX 5080は19万8800円(999ドル)から、RTX 5090は39万3800円(1999ドル)からと発表。下位3モデルが10万円台(1000ドル未満)のところ、最上位モデルのRTX 5090は遥かに高額に設定された。RTX 5090は、スペック的に下位モデルとは顕著な差が設けられているものの、この価格のギャップの大きさについてはPCゲーマーなどから大きな注目が集まった。

今回の発表がおこなわれたCES 2025にてNVIDIAのCEO Jensen Huang氏は、海外メディアZhidxとのインタビューの中でRTX 50シリーズの価格設定について言及した。同氏はまず、最高の製品を求める人は、常に最高のものを選択するとコメント。また、市場はそれほど細分化されていないとして、RTX 50シリーズに上記4モデルをラインナップした背景を説明した。

そのうえで同氏は、同社の熱心なファンは少し性能の良いもので妥協したり、性能の少し劣るものを選択して100ドル(約1万6000円)を節約したりといったことはしないとした。つまり、性能および価格面でRTX 5090とRTX 5080の間を埋めるモデルを用意したとしても、ファンがそれを選ぶことはないという考えだろう。

もっともHuang氏は、RTX 5090の39万3800円(1999ドル)からという価格設定が非常に高額であることは認めている。ただ、RTX 5090の技術は“ホームシアターレベル”のセットアップのPCに導入されるものであり、ユーザーとなる人はすでにモニターやサウンドシステムに1万ドル(約160万円)は投資しているのではないだろうかとコメントした。RTX 5090は、そうした“熱心なファン”に向けた製品ということのようだ。

なおNVIDIAのGeForce RTX GPUにおいては、製品名にTiやSUPERが付くリフレッシュモデルが、世代の途中で展開されることが通例。RTX 50シリーズでも今後そうしたモデルが投入され、ラインナップの性能・価格バランスが調整される可能性はあるかもしれない。

GeForce RTX 50シリーズは、RTX 5090・RTX 5080が1月30日より、RTX 5070 Ti・RTX 5070は2月から販売開始予定だ。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

記事本文: 6926