和風学園ファンタジーノベル『みすずの国』リメイク版Steamにてお披露目、4月末配信へ。『たねつみの歌』シナリオライターによる、挫折と青春の物語
おま~じゅ(StudioHommage)は4月11日、『みすずの国』リメイク版のSteamストアページを公開した。日本国内の自治領「天狗の国」での神通力の修行が描かれる、和風ファンタジー短編ノベルゲームである。

同人サークルのスタジオ・おま~じゅ(StudioHommage)は4月11日、『みすずの国』リメイク版のSteamストアページを公開した。同作はPC(Steam/DLsite/BOOTH)向けに配信予定。開発者Kazuki氏のX(旧Twitter)アカウントによると、月末にリリース予定であるそうだ。
『みすずの国』は、少女みすずが日本国内の自治領「天狗の国」で神通力の修行に参加することとなる、和風ファンタジー短編ノベルゲームである。本作の舞台となる20世紀末の日本には、「天狗の国」と呼ばれる架空の自治領が点在。そこには、化けと呼ばれる獣の神様や天狗たちが暮らしていた。一方日本では、神通力にまつわる検査がおこなわれており、ノーマル規定値を超えた人物は法律上日本国民から除外。ポテンシャルテレキネシス値がアブノーマルを示した子どもは、一生国の監視下で過ごすか、天狗の国で神通力の扱いを学ぶことになっていた。
本作の主人公である秋元美鈴(みすず)は、法律上天狗になってしまった少女だ。高校へ通えなくなった彼女は、京都にある愛宕特別行政区へ留学。人間あがりの一人として、天狗たちと一緒に神通力学の授業を受け、優良超過者の資格を取ろうとする。キャラクターとしては、鞍馬からやってきた天狗の姫ヒマワリや、みすずと同じ元人間たちも登場。挫折と出会いの物語が、選択肢のない1本道の短編ノベルゲームとして繰り広げられる。


本作は、同人サークルであるスタジオ・おま~じゅのKazuki氏が手がけている。サークルの過去作としては『キリンの国』、『雪子の国』、『ハルカの国』シリーズなど、主に「国」シリーズと呼ばれる作品群を制作してきた。また2024年にANIPLEX.EXEからリリースされた『たねつみの歌』では、Kazuki氏が企画・シナリオを担当。Steamのユーザーレビューでは、記事執筆時点で277件中98%の好評を得てステータス「非常に好評」を獲得していた。感動的なストーリーや緻密な感情表現などが評価されてきた。
オリジナルの『みすずの国』は、同サークルより2014年にフリーゲームとして公開された「国」シリーズの1作目だ。美少女ゲームなどを中心に評価が集まる批評サイト「ErogameScape -エロゲー批評空間-」では、データ数105件により中央値74/平均値74点を獲得。プレイヤーからは、細かな感情の表現や作り込まれた世界観などが評価されてきた。

リリース予定のリメイク版『みすずの国』では、キャラクターや背景などのビジュアルが一新。BGMもオリジナルの楽曲へと変更されている。さらにシステム面では回想機能を搭載し、ゲーム内で見たビジュアルやBGMの視聴が可能。グラフィックや音楽など、演出面を一新したリメイク版となるわけだ。
『みすずの国』リメイク版は、PC(Steam/DLsite/BOOTH)向けに4月末リリース予定。またオリジナルの『みすずの国』は、PC(ふりーむ!)向けに公開中だ。