中世欲望社会コロニーシム『Norland』Steamにて大人気スタート。戦乱のなかの愛と陰謀の人間模様が“やたら生々しい”として


パブリッシャーのHooded Horseは7月18日、Long Jauntが手がける『Norland(ノアランド)』の早期アクセス配信を開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、価格は税込3980円。現在リリース記念セールがおこなわれており、8月2日まで20%オフとなる税込3184円で購入可能だ。ゲーム内は日本語表示に対応している。本作はさっそく多くのプレイヤーを集める好調なスタートを見せている。

『Norland』は架空の中世ヨーロッパ風世界を舞台とした、コロニーシミュレーションゲームだ。『RimWorld』『Crusader Kings』『Caesar』といった作品から影響を受け制作されているという。本作の世界では、かつて強盛を誇った帝国が滅亡。小さな王国たちが割拠し、互いに争い合う戦乱の時代となっている。プレイヤーはとある貴族の一族を率いて、自らの王国を運営。キャラクターの人間関係を見守りながら国を発展させていく。


本作の貴族たちは、それぞれ異なるスキルや欲求などをもっている。時間が経過すると年をとり、やがては死んでいく存在である。一方でロマンスをおこなったりすれば子どもが産まれて、また新たな一族が増えていく。ときには人間関係がもつれたり、一族同士で陰謀を巡らせたり、エスカレートして殺し合いになることも。プレイヤーはそんな個性ある貴族たちを操作して、国の運営をおこなう。

国の運営にあたっては、領地にさまざまな施設を建てていくことになる。施設を建設するには、特定の知識をもっているキャラクターが必要。もし知識をもっている人物が死ぬと知識は失われ、施設は建設不能となってしまう。一方で、知識は本に書き残して保存することが可能。失われた知識も、本を読んで学べば習得することができる。また高いスキルをもつ貴族に指導させて、ほかの一族のスキルを鍛えるといった要素も存在。未熟な子どもたちを教育し、代替わりを重ねながら国を発展させていくのだ。


領内には貴族のほかに多数の農民が居住。農民たちも、それぞれ独自の欲求をもつ存在となっている。農民たちは働いて得た金で商品を買って生活しており、領主であるプレイヤーは賃金や商品価格を自由に設定することが可能。不満が高まれば反乱が起きることもあるため、農民のニーズを見ながら国の経済を構築していくことになる。

そのほか、本作には戦闘要素も存在する。敵から襲撃を受けることがあるほか、盗賊の野営地や他国などに対して軍を送りこむことも可能。勝利すれば、略奪したり征服したりすることができる。一方で、本作では外交をおこなうことも可能で、平和的な交流や貿易、結婚などを試みることができる。流血を避け平和的な発展を目指すのか、他国を征服していき自らの帝国を打ち立てるのかは、プレイヤー次第となっている。


本作はSteamにて7月18日より早期アクセス配信が開始された。本稿執筆時点で、Steamユーザーレビューでは約470件中80%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。不倫関係なども巻き起こる、貴族たちが織りなす生々しい人間模様などが好評を得ている。また同時接続プレイヤー数に目をやると、ピーク時に約1万1000人を記録(SteamDB)。Steamストアのグローバル売上ランキングでも6位にランクインしており、多くのプレイヤーを集めていることがうかがえる。

本作は『Manor Lords』や『Against the Storm』などの人気ストラテジーゲームで知られるHooded Horseがパブリッシャーを務めており、本作も70万件近いウィッシュリスト登録を獲得していたことが伝えられている。そうしたリリース前から寄せられていた注目が、実際の売り上げにつながっているかたちだろう。

なお、本作の早期アクセス期間は1年程度を予定。現時点でゲームの構成や主要な仕組みなどはすでに用意されている状態という。今後はプレイヤーからフィードバックを受けつつバランス調整をおこない、コンテンツを追加していく予定とのこと。コンテンツ量の増加にともない、価格を上昇させる可能性もあるそうだ。

『Norland(ノアランド)』はPC(Steam)向けに早期アクセス配信中だ。価格は税込3980円。現在リリース記念セールがおこなわれており、8月2日まで20%オフとなる税込3184円で購入可能だ。ゲーム内は日本語表示に対応している。