裏切り貴族コロニーシム『Norland』に“クソデカアプデ超え”の特大アプデ配信へ。政治・経済システム、中世らしさ反映街づくりシステムなど注目要素ずらり
Long Jauntは、『Norland(ノアランド)』の大型アップデート「Big Summer Update」の詳細を公開。今後正式実装されるさまざまな要素がベータブランチにてお披露目されている。

デベロッパーのLong Jauntは、『Norland(ノアランド)』の大型アップデート「Big Summer Update」の詳細を公開。本作の対応プラットフォームはPC(Steam)で、ゲーム内は日本語表示に対応。今後正式実装されるさまざまな要素がベータブランチにてお披露目されている。
『Norland』は架空の中世ヨーロッパ風世界を舞台とした、コロニーシミュレーションゲームだ。『RimWorld』『Crusader Kings』『Caesar』といった作品から影響を受け制作されているという。本作では、小さな王国たちが割拠し、互いに争い合う戦乱の時代となっている。プレイヤーはとある貴族の一族を率いて、自らの王国を運営する。代替わりしていく貴族たちの人間ドラマや、やけに生々しい人間関係の描かれ方も魅力となる作品だ。

本作に向けては、4月に「A Damn Big Update」が配信。日本語では“クソデカアップデート”といった訳になりそうなこのアップデートでは、コアゲームプレイへの根本的な変更を目的としたさまざまな改善が加えられ、その大胆な名前と遜色ない大規模な内容となっていた(関連記事)。
そして今回、「Big Summer Update(夏の大型アップデート)」の詳細が発表された。同アップデートは2回に分けて公開され、6月21日に第1弾が、そして7月10日に第2弾がベータブランチを通じて配信されている。全体としては、先述した「A Damn Big Update」を超える規模となるようだ。

第1弾では、政治と経済に関する機能が実装。まず、領主が固有のお金を保有するようになり、経済システムと直接作用するように。今後はタスクや報酬もお金を通して評価され、手にしたお金を使って指輪などのアイテムを独自に購入するようになる。従来までの指輪の仕様にはてこ入れがされるようだ。さらに、忠誠心が一定を下回った領主は政治家へと転向することがあり、政治家はお金でアイテムを購入する代わりに、ほかのキャラクターからの影響力を買おうとするのだという。敵対する領主は今後、政治家に標的を絞って買収の策を打つようだ。
そして第2弾では、建築物に関するアップデートがおこなわれた。まず、これまで用途が分かれていた住居を廃止し、汎用的な建築物へと変更。また、市場や居酒屋のある広場などが追加され、より当時の中世らしい見た目が再現される。さらに、隣接する建築物によって住宅の快適度が変動するシステムが導入されており、リアルな街としてより理にかなった設計が求められそうだ。

ほかにも、UIの改善をはじめとする多数の変更が加えられている。アップデートの詳細はSteamニュースハブにて掲載されているパッチノートも確認されたい。なお、セーブデータには互換性があるものの、アップデートにより一部の建物が削除されるほか、ベータブランチからメインブランチへは持ち込めない要素があるとのこと。現在これらのアップデートはSteamのベータブランチを通して配信中で、正式実装される時期についても注目される。
ところで、Long Jauntは3月に本作のロードマップを更新している。半年の間に実装が予定されている要素が列挙されており、今後もロードマップに沿って開発が進められていくのだろう。本作の来たる正式リリースにも期待が高まる。
『Norland(ノアランド)』はPC(Steam)向けに早期アクセス配信中だ。