ブラウザで本格動画編集ツール「nizima ACTION!!」ベータ版、無料リリース。商用利用可能、機能・素材てんこ盛りのLive2D公式動画エディター
Live2Dは7月9日、無料の動画エディター「nizima ACTION!!(ニジマ アクション)」のベータ版をリリースした。

株式会社Live2Dは7月9日、オンライン動画エディター「nizima ACTION!!(ニジマ アクション)」のベータ版をリリースした。Live2Dモデルを用いた動画編集を簡単におこなえる無料のブラウザアプリだ。
株式会社Live2Dが開発する「Live2D」は、2Dイラストに立体的なアニメーションを加える表現技術。VTuberモデルやゲーム、アニメなどさまざまな分野で活用されている。そしてnizima ACTION!!は、同社が手がける公式オンライン動画エディター。ブラウザで動作するアプリでありながら、Live2Dモデルを活用した本格的な動画編集を簡単におこなうことができるという特徴がある。

nizima ACTION!!は昨年10月にクローズドアルファ版が、そして同年12月にはオープンアルファ版がリリース。その後ユーザーのフィードバックをもとにアップデートを重ね、このたびベータ版が無償でリリースされた。アルファ版と比べ、安定性向上や新機能の追加が施されている。

ベータ版では、「UD新ゴ」や「リュウミン」などの定番フォントを含む40書体のモリサワフォントが利用可能に。また、テキストにスタイルをワンクリックで適用することが可能な「テキストテンプレート」機能が実装。テレビで見るようなバラエティ豊かなテキスト表現を簡単に作成できるようになった。
さらに、素材やアニメーションがあらかじめセットされた専用のテンプレートを多数搭載。楽曲のリズムに合わせてモデルを動かす「歌ってみた」動画に加えて、Live2Dモデラーの実績動画の制作に最適な「Live2D Showcase」などのテンプレートが新たに追加されている。なお、本ツールではトラッキングアプリ「nizima LIVE」と連携することで、Live2Dモデルの動きをリアルタイムで収録することが可能。モデルの動きはキーフレームで細かく修正することもできる。

また、フリーイラストサイト「いらすとや」のイラストをLive2D化した「アバター風いらすとや」や「動くいらすとや」のほか、フリーBGMサイト「DOVA-SYNDROME」の楽曲1万5000曲以上を利用することができる。フリー素材を活用すれば、動画制作を本ツール単体で完結させることも可能だ。

同社は今後左手デバイスやiPadへの対応、さらにはオフライン起動やローカル保存が可能なデスクトップアプリ版のリリースを計画しているという。共同編集機能の開発も進めているとのこと。ユーザーからの要望をもとに今後も改善を続けていく姿勢を示している。
ところで、ベータ版のリリースを記念して第1回「アクトチャレンジ」が実施されている。アクトチャレンジは、nizima ACTION!!を用いて制作した動画をテーマ別に募集する定期開催型コンテストだ。ハッシュタグ「#nizimaACTION」 および 「#アクトチャレンジ1」を付けて動画を投稿することで、豪華景品が当たるという。詳細は特設ページを確認されたい。
nizima ACTION!!はnizimaアカウントを作成することで誰でも無料で利用することができる。なお、ユーザーからの要望が多かったという商用利用についてもベータ版でついにサポート。ベータ版の期間は完全無料で商用利用ができ、さらに用途の幅が広がっている。Live2Dを活用した動画編集に挑戦したいユーザーは、これを機にぜひ本ツールを使ってみてはいかがだろうか。
「nizima ACTION!!」は7月9日より、ベータ版が無償で公開されている。