『Nintendo World Championships ファミコン世界大会』ではグリッチは「禁止プレイ」扱い。大会ゲームだからズルしたらダメ

任天堂は7月18日、『Nintendo World Championships ファミコン世界大会』を発売した。本作ではグリッチを「禁止プレイ」とする対策が設けられていることが報告されている。

任天堂は7月18日、『Nintendo World Championships ファミコン世界大会』(以下、ファミコン世界大会)を発売した。対応プラットフォームはNintendo Switch。さまざまなファミリーコンピューター(ファミコン)向け作品の一部シーンを収録する本作では、当時のグリッチも健在。ただしグリッチを「禁止プレイ」とする対策も設けられていることが報告されている。

本作は、1980年代後半から1990年代初頭にかけて世界各地で開催されていたファミコンのゲーム大会をモチーフにした作品だ。『スーパーマリオブラザーズ』や『ゼルダの伝説』など、ファミコンの13タイトルから一部シーンを切り出した150以上の競技を収録。タイムアタックや世界ランキング大会、最大8人のオフラインパーティモードなどが用意されている。


今回、本作をさっそくプレイしたユーザーから「グリッチが対策されている」との報告が寄せられている。なかでもファミコンやスーパーファミコンの情報サイトFamiWikiの管理人であるBrenden氏は、引用ポストにて複数のユーザー報告を紹介している。たとえばXユーザーのTAK_TAK氏は、1-2面の壁抜けグリッチを試したことを報告。本来であれば壁を抜けて土管のある部屋に侵入し、土管から「-1面」にたどり着けるというグリッチだ。一方で『ファミコン世界大会』の収録版では、壁抜け途中で「この競技では禁止プレイです」という注意喚起が表示。競技が再スタートになるという。


このほかにも8-4面の土管を利用したグリッチ「Wrong Warp」や、『ドンキーコング』のワープグリッチなどが「禁止プレイ」として扱われていることが報告されている。再スタートになったり“巻き戻し”になったりと、基本的にグリッチを利用するとそれ以上進めないように対策されているようだ。

『ファミコン世界大会』では、毎週5種類の競技のタイムアタックで競われる世界ランキング大会をはじめ、タイムアタック競技に主軸を置いた作品だ。ゲーム大会を題材にしていることもあり、フェアプレーを重視して上記のようなグリッチ対策がほどこされているのだろう。

一方でオリジナル版に存在したさまざまなグリッチが修正されずに残され、使うと再スタート・巻き戻しになるという仕様になっているのは興味深い。オリジナル版のゲームソフトや実機を用いておこなわれるゲーム大会を再現するというこだわりもあるのかもしれない。

ちなみに一部作品では使用しても“おとがめなし”のグリッチが存在することが報告されている。今後アップデートなどで「禁止プレイ」として対応されるかどうかも注目されるところだろう。

Nintendo World Championships ファミコン世界大会』はNintendo Switch向けに発売中だ。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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