Nintendo Switch版『ドカポン!怒りの鉄剣』パッケージ版品切れ続出。“お下劣表現”もほぼ健在のリマスター、売上好調模様


株式会社スティングは8月1日、『ドカポン!怒りの鉄剣』Nintendo Switch向けリマスター版を発売した。そして8月5日の同社の発表によると、同作は好評を博しており、パッケージ版は多くの販売店で品切れになっているという。

『ドカポン!怒りの鉄剣』は、RPG要素のあるすごろく風ボードゲーム『ドカポン』シリーズの作品だ。タイクーンが手がけ、アスミック・エース エンターテインメントからPlayStation向けに1998年に発売された。本作では同盟システムが用意されており、同盟を組んでおきながら裏切るといった仁義なき戦略も可能。ボイス付きの凝った演出なども特徴となっている。


今回発売されたのは、そんな『ドカポン!怒りの鉄剣』のNintendo Switch向けリマスター版だ。開発・販売はスティングが担当している。リマスター版では高解像度・ワイド画面に対応。また3倍速・5倍速の倍速機能や、ゲームの一部のバランスを変更できる機能など、現代向けに遊びやすくする機能も用意されている。バランス調整では周数を設定できるほか、魔法回数無限設定やワルサーの出現回数などのバランスも変更できる。さらにオンライン機能も用意され、最大4人までのマルチプレイをサポート。いつでもプレイを中断して、セーブデータから続きから再開して遊ぶことが可能だ。

そしてスティングは8月5日、リマスターのパッケージ版が多くの販売店にて品切れになっていることを報告した。次回の出荷時期は8月8日以降、および8月27日以降とのこと。パッケージ版の品薄についてユーザーへの謝罪も綴られている。本作はダウンロード版も発売されているため、すぐにプレイしたい場合はそちらを購入するといいだろう。


ちなみにスティングは、本作を「シリーズ史上もっとも強烈」な作品とアピールしており、リマスターにあたっても“当時のギリギリの表現”をリスペクトしているそうだ。年齢制限の都合によりゲーム開始時の「ぶっ〇す」などの表現がマイルドに調整された以外は、基本的には当時の表現が残されている。たとえば敵CPUがプレイヤーの名前を強制変更してくる際の「べんじょこうろぎ」「うんぴーちゃん」といったお下劣な表現なども健在だ。

そうした当時の表現をギリギリ残すこだわりもあってか、SNS上ではオリジナル版プレイヤーからは思い出が蘇るといった懐かしさを満喫する反応が寄せられている。オリジナル版の持ち味のほか、倍速などの新機能にも評価が集まっている様子だ。オリジナル版の根強い人気のほか、リマスターとしても好評が寄せられていることも売上に結びついているのかもしれない。今後の売れ行きも注目されるところだろう。

『ドカポン!怒りの鉄剣』リマスター版はNintendo Switch向けに発売中だ。パッケージ版の次回の出荷時期は8月8日以降、および8月27日以降となる予定。