俳優ダニー・トレホ、『あつまれ どうぶつの森』がゲームで一番好き。ハリウッドの悪役常連も、『あつ森』では平和に島暮らし

 

俳優のダニー・トレホ氏は日本時間7月9日、Xアカウントにてユーザーに「一番好きなゲーム」を訊く投稿をおこなった。同氏が一番好きなのは『あつまれ どうぶつの森』だという。

ダニー・トレホ(Danny Trejo)氏は、メキシコ系のルーツをもつ米国の俳優だ。1990年ごろから多数の映画やドラマに出演。強面のルックスを活かし、主に南米系の悪役として活躍してきた。また映画「マチェーテ」シリーズでは主演を務めている。ちなみにオンラインギャンブルサイトBuzz Bingoが独自調査に基づき2020年6月に発表した“死ぬ役が多い俳優”ランキングによれば、同氏は堂々の1位を獲得。当時集計された出演作品において合計65回も死んでいたとされる(The Guardian)。

そんなトレホ氏が今回、自身のXアカウントにてユーザーに「一番好きなゲームは何?」と問いかけた。7月8日の米国の記念日「National Video Game Day」にちなんだ投稿のようだ。あわせて写真と共に同氏の一番好きなゲームもお披露目。ダニー・トレホ氏の一番好きなゲームは『あつまれ どうぶつの森』だという。


『あつまれ どうぶつの森』といえば、Nintendo Switch向けに2020年3月に発売された『どうぶつの森』シリーズの最新作。無人島を舞台に、プレイヤーは必要なものを自分で作りながら島を開拓。さまざまな住民が集まり賑わいを見せる島にて、自分好みに島を飾り付けたり、のんびりと生活を送ったりするゲームだ。先述のとおり悪役のイメージも強いトレホ氏の好きなゲームとしては意外かもしれない。

とはいえ、実はトレホ氏は2020年にも『あつまれ どうぶつの森』をプレイしていることを報告。上述のポストに添付された写真は、この際に撮影されたものであった。当時のトレホ氏は「友達と遊ぶともっと楽しいの?誰か夢番地コードが欲しい人はいる!?」とユーザーに呼びかけ、大きな反響を呼んでいた。


さらにトレホ氏は2020年に、海外メディアThe Washington Postのインタビューでも『あつまれ どうぶつの森』にハマっていることを伝えていた(関連記事)。同氏によれば、本作を遊び始めたきっかけは、当時高校生だった息子のテオ(Theo)くんに勧められたことだという。また映画での役回りとは裏腹に銃を撃ったり敵を倒したりすることには興味がないそうで、リラックスできるゲームとして気に入っていたとのこと。

またトレホ氏は、脚本家のゲイリー・ウィッタ(Gary Whitta)氏がYouTubeチャンネルにて投稿していた『あつまれ どうぶつの森』のトークショー番組「Animal Talking」にも出演。ウィッタ氏とトレホ氏による『あつまれ どうぶつの森』のマルチプレイ映像とともに、トレホ氏の島の様子が全4回の動画にて紹介されていた。


動画にてまず目に付くのは、トレホ氏のプレイヤーキャラだろう。黒髪をポニーテールにまとめ、立派な髭をたくわえたトレホ氏らしい仕上がりだ。また島にはロサンゼルスのマッスルビーチを思わせる、筋トレ器具の並ぶ海岸が存在。同氏はかつてマッスルビーチ・ベニスでトレーニングしたことがあるそうで、当時の思い出が込められているのだろう。このほかトレホ氏の経営するタコスチェーン店「Trejo’s Tacos」のロゴをあしらった屋台もみられるなど、同氏ならではの要素も垣間見える飾り付けとなっている。また島は和風の壁で仕切られており、住宅地と商業地区を区切るこだわりもあるそうだ。

上述したインタビュー記事や動画は本作発売から約1~2か月で掲載・投稿されており、トレホ氏がかなりのスピードで『あつまれ どうぶつの森』をやり込んでいたこともうかがえる。息子のおすすめゲームとしてはまり込んだこともあり、本作は同氏にとって思い入れの深い作品となっていたのだろう。今回約4年越しに、同氏の一番好きなゲームとして改めて紹介されたかたちだ。

ちなみにトレホ氏はゲーム作品にもさまざま出演しており、『グランド・セフト・オート・バイスシティ』ではキューバ系ギャングのリーダーであるウンベルト・ロビーナの声優を担当。また直近では『Crime Boss: Rockay City』や『龍が如く8』にて容貌の似たキャラクターの声優を務めている。これからも銀幕やドラマだけでなく、ゲームでの活躍も期待されるところだろう。これまでゲームでも物々しいキャラを演じることが多かったものの、今後はイチオシだという『あつまれ どうぶつの森』のようなかわいらしい作品に出演するかどうかも注目される。

あつまれ どうぶつの森』はNintendo Switch向けに発売中だ。