「Nintendo Music」では“10万円級”の高額プレミア『ヨッシーアイランド』サントラも聴ける。『スーパードンキーコング 2』も追加予定、希少サントラ目白押し

任天堂は10月31日、音楽配信サービス「Nintendo Music」を発表し、配信開始した。同サービスでは「高額なプレミア付きのサウンドトラック」も複数収録されている点に、注目が集まっている。

任天堂は10月31日、音楽配信サービス「Nintendo Music」を発表し、配信開始した。対応プラットフォームはiOS/Androidで、Nintendo Switch Online加入者向けに提供されている。同サービスでは「高額なプレミア付きのサウンドトラック」も複数収録されている点に、注目が集まっている。

Nintendo Musicは、任天堂のゲーム音楽をスマートフォンで聴くことができる音楽配信サービスだ。『スーパーマリオ』や『ゼルダの伝説』、『スプラトゥーン』、『どうぶつの森』といったさまざまな年代の作品の音楽が提供されている。

本アプリには、再生中の曲に関連したゲーム中のスクリーンショットが映し出される機能のほか、内容を知りたくないゲームについてアプリ内でソフトを設定できる“ネタバレ防止”機能なども搭載。ゲーム中のBGMのように途切れることなく15分・30分・60分間音楽を流せる「ながさチェンジ」といった機能も用意されている。


そんなNintendo Musicにおいては、CD版ではプレミア価格に高騰したサウンドトラックもさまざま収録されていることが注目されている。たとえば1994年にSFC向けに発売された『スーパードンキーコング』や、1995年にSFC向けに発売された『スーパーマリオ ヨッシーアイランド』などのサウンドトラックがラインナップ。『スーパードンキーコング』についてはAmazon.co.jpを見ると本稿執筆時点では中古品の最低価格でも約4万円であり、8万円~15万円程度の価格設定の出品が複数存在。また『スーパーマリオ ヨッシーアイランド』についてはAmazon.co.jpでは最低価格でも約10万円で、20万円以上での出品も複数見られる。

特に古いゲームのサウンドトラックは流通数が少ないまま廃盤となっていることも多く、価格が高騰する例は珍しくない。後年になって複数作品のサウンドトラックをまとめるかたちで再録される場合もあるものの、根強い人気の作品でも再録されない場合はあったわけだ。


今回、そうした希少なサウンドトラックの楽曲がNintendo Musicで惜しみなく提供されているかたちだ。Nintendo MusicはNintendo Switch Online加入者向けに提供されているため、個人プランであれば月額200円~306円で従来のNintendo Switch Onlineのサービスに加えて、そうしたプレミア付きサウンドトラックも鑑賞できる。希少なサウンドトラックを聴くためのハードルが、かなり下がったといえる。また先述のとおり「ながさチェンジ」といった機能も利用できるため、最大60分間の“ゲーム内風ループ再生”も可能。今まで聴くことが難しかった楽曲も、たっぷり堪能できることだろう。


ちなみにNintendo Musicの紹介映像では、今後追加予定のタイトルも告知。価格が非常に高騰していることでも知られる『スーパードンキーコング 2』のサウンドトラックなど、今後も多彩なラインナップが配信されていく見込みだ。ちなみに同作サウンドトラックの本稿執筆時点でのAmazon.co.jpでの出品は最低価格でも約29万円であり、これはNintendo Switch Onlineに最長で約120年間加入できる金額だ。同サウンドトラックを含め、今後の追加楽曲も注目される。

Nintendo Music」はiOS/Android向けに配信中。Nintendo Switch Online加入者向けに提供される。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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