人気高難度2Dアクション『九日ナインソール』Steam版、突然「一人称視点ホラー」が始まる隠し起動手順が報告される。不穏な”9日間限定”仕様

Red Candle Gamesは9月30日、『九日ナインソール』Steam版について期間限定のイベントを開催した。

Red Candle Gamesは9月30日、『九日ナインソール』Steam版について期間限定のイベントを開催した。起動前に一定の手順をおこなうことで、まったく別のゲームが起動するという。作家・ゲームレビュアーの赤野工作氏が伝えたことで話題になっている。

『九日ナインソール』は中国神話とサイバーパンクが融合した「タオパンク」の世界観をもつ、2Dアクションゲームだ。新崑崙と呼ばれる広大なシェルターを舞台に、プレイヤーはネコのような姿の主人公の羿(げい)を操作。新崑崙を治める九人のボスの撃破を目指す。

そんな本作について、開発元のRed Candle Gamesは9月30日よりイベントを開催。Steam版の『九日ナインソール』を所持しているユーザーがまったく別のゲームを遊べるという内容になっている。公式サイトの案内によると、本イベントは期間限定とのこと。中国語版のページだと「9日間限定(九日限時活動)」との表示があるため、おそらく10月8日ごろに終了すると思われる。

イベントのゲームを遊ぶ手順としては、まずSteamライブラリ内の『九日ナインソール』のタイトルを右クリックし、プロパティ画面を開く。そしてベータページを開き、プライベートベータのアクセスコード入力欄に「shanhaiarchive」と入力。追加されたベータのバージョンを上部のタブより選択し、アップデートが適用された後にゲームを起動することで、『九日ナインソール』とは別のゲームが始まるという流れになっている。

プレイできるのは、一人称視点で3Dのマップを探検するアドベンチャーゲームだ。プレイヤーはSFめいた謎の建造物の内部を探索し、トラップをかいくぐりながら奥を目指すことになる。薄暗い遺跡を探検する、どことなく不気味な内容となっており、2Dアクションゲームの『九日ナインソール』とはまったく異なるシステムの作品である。

しかしながら、謎の建造物の内部の意匠は『九日ナインソール』の世界観を彷彿とさせるもの。また、起動時に入力するコードのShan-Hai Archive(山海古事記)は、公式の前日譚マンガにて取り上げられていたワードだ。詳しい説明がおこなわれていないため詳細は不明だが、おそらく今回のイベントのゲームも、『九日ナインソール』となんらかのかたちで関連していると思われる。

ちなみに今回のイベントに先立って、Red Candle Gamesより9月10日にとある動画が公開されていた。内容としては、失われた古代文明や現代の陰謀などについて謎の人物が語る、オカルトめいたものである。どうやら今回追加されたゲームとあわせ、なんらかの大きな謎をめぐるARG(代替現実ゲーム)のイベントが実施されているようだ。イベントはまだ完結していないようで、今後のさらなる展開も期待される内容となっている。

開発元のRed Candle Gamesは、『九日ナインソール』以前には一人称ホラーゲームの『還願 Devotion』などを開発したスタジオ。今回のイベントで実装されたゲームはそうした過去作を思わせる作風だ。同スタジオの経験を活かして、イベント用に制作されたのだろう。『九日ナインソール』のSteam版を所有していれば、本イベントのゲームは無料で遊ぶことができる。興味のある方はプレイしてみてはいかがだろうか。

『九日ナインソール』は、PC(Steam/Microsoft Store)/Nintendo Switch/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに配信中。Xbox/PC Game Pass向けにも提供されている。 またSteam版は現在開催中のオータムセールに参加しており、10月7日まで定価の50%オフとなる1700円で購入可能。

Akihiro Sakurai
Akihiro Sakurai

気になったゲームは色々遊びますが、放っておくと延々とストラテジーゲームをやっています。でも一番好きなのはテンポの速い3Dアクションです

記事本文: 576