AmazonのMMORPG『New World』のサービス終了受け、『Rust』開発者が「40億で買いたい」と買収提案。救済に意欲燃やす

サービス終了が発表された『New World』について、『Rust』の開発元幹部が復活に向けて支援する動きを見せている。

Amazon Gamesは1月16日、同スタジオが展開しているMMORPG『New World: Aeternum』(以下、New World)について、2027年1月31日をもってサービスを終了することを告知した。一方この発表を受けて、『Rust』の開発元幹部が復活に向けて支援する動きを見せている。

『New World』はAmazon Games Orange Countyが開発し、2021年9月にサービス開始したMMORPGだ。登場直後は一時90万人を超える同時接続者数を集め華々しいデビューを飾った。しかしながら、不具合や調整不足および運営上の失策などが重なり、プレイヤー人口は流出。Steamでの同時接続プレイヤー数は約1か月で半数になり、現在では1000人台で推移している(SteamDB)。

そんな本作は、昨年10月にAmazonが実施した約1万4000人規模の大規模なレイオフの影響を受け、新規コンテンツの開発終了が発表された。サーバーは2026年中は稼働される見込みであると伝えられていたが、2027年1月31日をもってサービスを終了することが早くも告知された(関連記事)。

こうした状況の中、『New World』の“救済”に向けた動きも見られる。Facepunch Studiosの最高執行責任者(COO)を務めるAlistair McFarlane氏は1月16日、Xにて「2500万ドル(約40億円)で最終提案だ」とAmazon Gamesの公式アカウントへのメンションを添えて投稿。同スタジオは人気サバイバルゲーム『Rust』を手がけていることで知られる。McFarlane氏は続けて、「ゲームは消えるべきではない」との持論を展開しており、本作の復活に向けた支援に乗り出すのではないかとして注目を集めている。

なおこの一連の投稿は、Facepunch Studiosのスタッフの一人が投稿したポストに続くもの。そこでは、同スタッフがMcFarlane氏に「私のために『New World』を買収して」と頼んでみたものの、はねつけられたとの出来事が冗談めかして共有されている。そのためMcFarlane氏の買収提案も冗談であるとする見方も出ているが、同氏からは具体的なビジョンも語られている。同氏はユーザーのコメントに反応し、Facepunch Studiosでおこなっていることと同様にコミュニティに力を与えることが重要であると投稿。コミュニティに制御を委ね、サーバーを誰でもホスト可能にすれば、熱心なコミュニティの手によって作品は永久に生き続けるだろうと話している。もしゲームの買収が実現した暁には、ユーザーが自由にサーバーを立てて遊べるようなMMORPGを目指すのだろう。

ゲームの終了発表を受けて買収に乗り出すケースとしては、サンドボックスゲーム『Hytale』を巡る一件も記憶に新しい。同作はRiot Games傘下となったHypixel Studiosが開発していたが、開発の難航により2021年のリリースが延期となった末に、2025年6月に突如開発中止が宣言された。しかし、Hypixel Studiosの創設者であるSimon Collins-Laflamme氏が、Riot Gamesから同作の権利を買い取ることを発表(関連記事)。同作はその後開発が再開され、先日には早期アクセス配信を迎えて大盛況を博している。そんなSimon氏は今回の『New World』の買収提案にも反応しており、「中止されたゲームの買収に関するアドバイスが欲しいなら教えてね」とMcFarlane氏に呼びかけている。

ところで、McFarlane氏は買収提案後、Amazonからの新たな連絡があったとして報告している。内容としては「ビーフジャーキーの注文が明日届く」とのことで、買収提案に関するAmazon Games側からの反応はまだない様子だ。同氏の描く『New World』の未来に向けて実際に買収が実現するのか、続報も注目される。

この記事にはアフィリエイトリンクが含まれる場合があります。

Shion Kaneko
Shion Kaneko

夢中になりやすいのはオープンワールドゲーム。主に雪山に生息しています。

記事本文: 602