打越鋼太郎氏の傑作SFサスペンスゲーム『Never 7』＆『Ever 17』リマスター版、来年3月6日発売へ。『Ever 17』は「2Dグラフィック」で蘇る

株式会社MAGES.は11月25日、『Never 7 – The End of Infinity』および『Ever 17 – The Out of Infinity』のリマスター版を2025年3月6日に発売すると発表した。対応プラットフォームはNintendo Switch/PS4/PC（Steam）。

『Never 7 – The End of Infinity』（以下、Never 7）および『Ever 17 – The Out of Infinity』（以下、Ever 17）は、SFサスペンスアドベンチャーゲーム『infinity』シリーズの第1作および第2作だ。ゲームクリエイター/シナリオライターの打越鋼太郎氏が手がけたシリーズであり、いずれも高い評価を受けている。

『Never 7』は、2000年に発売されたシリーズ第1作『infinity』に追加シナリオや改訂、追加エンディングなどが収録された完全版だ。舞台となるのは、当時から見た2019年の近未来。ゼミ合宿のために南海の孤島を訪れていた主人公・石原誠が、4月1日の朝に「目の前で女の子が非業の死を遂げる夢」を見るところから物語は始まる。彼は最終日である“7日目”を迎えられない日々をループし続けて謎を解き明かし、惨劇が待ち受ける運命からの脱出を目指すこととなる。

そして『Ever 17』は、2002年に発売された作品だ。当時から見た2017年の世界における、海中テーマパーク「レミュウ」が舞台となる。主人公のひとりである倉成武はとある事故に巻き込まれ、レミュウに閉じ込められてしまう。システムオペレーターの空が言うには、約170時間17分でレミュウは水圧により崩壊するという。武は謎の少女・つぐみや、案内員の優たちと共に、地上に脱出する方法を探ることとなる。また本作ではゲーム開始時に、もうひとりの主人公である記憶喪失の少年を選ぶこともでき、別の視点からも物語が語られる。

今回のリマスター版において、『Never 7』ではHDリマスターが実施されている。また『Ever 17』には2011年にXbox 360向けに発売された“リメイク版”があるものの、今回の“リマスター版”ではキャラクター表現はオリジナル版の2Dスタイルを尊重しているという。一方でリマスター版にはリメイク版におけるキャラクターの追加衣装が収録されるほか、オープニングムービーは2Dで新規作成されているそうだ。シナリオ面ではリメイク版における追加要素を適用しているとのこと。リマスター版は、『Ever 17』の決定版になっているという。

HDリマスター化されて蘇る『Never 7』と『Ever 17』。特に『Ever 17』については、リメイク版にて賛否のあった3Dポリゴンではなくオリジナル版を踏襲した2Dグラフィックが採用され、オープニングムービーが新規作成されるという気合の入ったリマスター版となっている。いずれも高い評価を受ける作品であり、改めてあるいは新たにプレイしてみるのもいいだろう。

『Never 7 – The End of Infinity』および『Ever 17 – The Out of Infinity』のリマスター版は、Nintendo Switch/PS4/PC（Steam）向けに2025年3月6日に発売予定。それぞれ個別に発売されるほか、両作を収録する『Ever 17/Never 7 Double Pack』も販売予定だ。『Never 7』は税込3300円、『Ever 17』は税込4950円、『Ever 17/Never 7 Double Pack』は税込7480円となる見込み。

なお『Ever 17/Never 7 Double Pack』についてはNintendo Switch向けに、税込9680円の限定版も発売予定だ。限定盤には両作の音源データを収録したサウンドトラックDVD-ROMが同梱される。