経営難のNacon、ゲーム一大発表イベント「NACON Connect 2026」を土壇場で延期。それどころではないので
Naconは3月3日、「NACON Connect 2026」を延期すると発表した。5月中の放送となるようだ。

パブリッシャーのNaconは3月3日、「NACON Connect 2026」を延期すると発表した。3月5日の放送予定から、約2か月の延期となる。
Naconはフランス・レスキンを拠点とするゲームパブリッシャーだ。Bigben Groupの再編にあわせて、Bigben Interactiveのゲーミング事業を切り出すかたちで2019年に設立。コントローラーなどの周辺機器も手がけている。傘下に複数のスタジオを擁する大手パブリッシャーでもあり、近年では香港島が舞台のレースゲーム『Test Drive Unlimited Solar Crown』や「ロボコップ」のFPS『RoboCop: Rogue City』、セミオープンワールドアクションADV『Hell Is Us』などを展開してきた。
2月24日、Naconは同社の新作に関する新情報をお披露目する公式番組「NACON Connect 2026」を放送する予定だと告知。3月5日に配信予定で、深海都市ホラー『Cthulhu: The Cosmic Abyss』や協力FPS『The Mound: Omen of Cthulhu』、また『Edge of Eternity』の続編となるRPG『Edge of Memories』などの情報が明かされるとされていた。
ところが3月3日、「NACON Connect 2026」の放送延期が発表された。延期後の詳細日程は現時点では不明ながら、5月への延期がおこなわれたかたちだ。延期の理由には同社の厳しい経済環境を挙げており、今後リリース予定のゲームのローンチ施策にさらに注力し、状況が安定してから新作ゲームを発表する方針を採るとしている。なおそれまでは、3DRPG『GreedFall: The Dying World』やハクスラアクション『Dragonkin: The Banished』などの既存タイトルのサポートをおこなうためのコミュニケーションも実施していくと伝えられている。
Naconについては2月25日、現地裁判所に支払不能を申請。あわせて「司法再建手続き(redressement judiciaire)」の開始を申請していた(関連記事)。この背景には親会社であるBigben Interactiveが2月19日に予定していた社債の一部返済をおこなえなくなったことがある。Bigben Interactiveは昨年11月に発表していた4300万ユーロ(約80億円)の銀行融資計画について、情報提供義務違反を理由として銀行団に土壇場で拒否されてしまったため、履行遅滞に陥ってしまったとしている(GlobeNewswire)。
Bigben Groupを過半数株主に持つNaconは、先述の履行遅滞の影響を受けていたわけだ。「NACON Connect 2026」における発表は、Naconの財政状況が不安視されている中での告知となっており、同放送についてどういった対応がとられるか注目が寄せられていた。今回放送延期という戦略的決定がなされたかたちで、Naconの司法再建手続きやBigben Groupにおける債券保有者との協議の行方には注目が集まる。
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