経営難の大手パブリッシャーNacon、子会社4社も経営破綻で支払不能宣言。グループ各社が続々と司法再建手続きへ
Naconは現地時間の3月23日、傘下の4つの子会社の支払不能を宣言し、司法再建手続きの開始を要請したと発表。Naconは今年2月に司法再建手続き開始を申請しており、その影響を受けたものと見られる。

フランスのパブリッシャーであるNaconは現地時間の3月23日、傘下の4つの子会社の支払不能を宣言し、司法再建手続きの開始を要請したと発表した。先立って2月にはNacon自身も司法再建手続きの開始を要請しており、関連会社のあいだで影響が広がっているようだ。
Naconはフランス・レスキンを拠点とするゲーム会社だ。Bigben Groupのグループ会社であり、Bigben Interactiveのゲーミング事業を切り出すかたちで2019年に設立された。傘下に複数の開発スタジオを擁しており、ゲームソフトのパブリッシングや、コントローラーなど周辺機器の販売をおこなっている。近年同社から販売された作品としては、ハクスラRPG『Dragonkin: The Banished』やアクションADV『Hell is Us』、「ロボコップ」のFPS『RoboCop: Rogue City』やスポーツゲーム『Rugby League 26』などが存在。幅広い作品を手がける大手パブリッシャーである。

しかし本年の2月、Naconの親会社にあたるBigben Interactiveが社債の一部返済が履行遅滞に陥ったことをきっかけとし、Nacon自身も支払不能に陥ったと宣言。リール・メトロポール商業裁判所に司法再建手続き(redressement judiciaire)の開始を申請したと発表していた(関連記事)。なお司法再建手続きはフランス法に基づき最長18ヶ月にわたって債務を凍結し、事業再建を図るものだ。
そして現地時間の3月23日、Naconは司法再建手続きの進捗について発表。同社の子会社4社も支払不能を申告し、司法再建手続きの開始を要請したと発表した。今回支払不能を申請したのはそれぞれ、RPG『GreedFall』シリーズで知られるSpiders、「KT Racing」レーベルでレースゲーム『WRC』シリーズなどを手がけるKylotonn、ステルスアクション『Styx』シリーズを制作したCyanide、およびモーションキャプチャ会社のNacon Techという内訳になっている。



司法再建手続きの進行により、Nacon傘下を含めBigben Groupの各社に経営破綻の波が広がっていることがうかがえる今回の発表。なおNaconは債務再交渉をおこなって事業継続を図るとしており、顧問弁護士および管財人の支援を受けつつ、グループ再編計画の概要策定に着手していると発表している。Naconは傘下に16のゲームスタジオを含む25の子会社を抱えており、今回司法再建手続きを開始した4社のほかも、なんらかの影響を受ける可能性はあるだろう。今後の展開にも注目される。
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