妙にリアルな田舎ドライブ生活シム『My Summer Car』Steamでとうとう正式リリース。やたら細かい車整備・作りこみが好評受けつつ、約10年を経てついに

Amistech Gamesは1月9日、『My Summer Car』を正式リリースした。本作は2016年より早期アクセス配信をしていたが、この度ついに正式リリースとなったかたちだ。

デベロッパーのAmistech Gamesは1月9日、『My Summer Car』を正式リリースした。対応プラットフォームはPC(Steam)。本作は2016年より長らく早期アクセス配信のままだったが、盛況のなか正式リリースを迎えたかたちだ。

『My Summer Car』はドライブシミュレーションゲームだ。舞台となるのは1990年代のフィンランドの片田舎。プレイヤーはそこで暮らしつつ、車を組み立てたり、好きにドライブしたり、サウナを楽しんだりすることとなる。

本作では、「喉のかわき・空腹・尿意・疲労」などといった複数のステータスが設定されており、これが限界を迎えない限りは基本的に自由に行動できる。また車についての作りこみも特徴といえる。本作ではじめに乗り回せる車はまず修理と組み立てからおこなう必要があるのだが、整備不良であればやり直しが必要になる。メンテナンスを怠ったなら走行中に不意の立ち往生となってしまうこともあるだろう。そうした事態に備え、現実の車のようにこまめにメンテナンスなどをしつつ、車内外問わず自由なカスタマイズを満喫し、思う存分レースやドライブに勤しむことができる。

また本作で堪能できるアクティビティはドライブだけではない。ゲーム内ではサウナや飲酒なども楽しめる。そうしたアクティビティにもリアルさが再現されており、たとえばうっかりサウナの温度を上げ過ぎれば火事のリスクがあり、度を超えて飲酒をすれば意識を失う可能性もある。事故はふとしたきっかけで起こりうるので、気をつけねばならない。

『My Summer Car』は、2016年10月に早期アクセス配信を開始。車の挙動や組み立てなど、愛車をとことん愛でることのできる作りこみ、そしてやけにリアルな各種アクティビティなどが当初より高く評価されていた。その後も数々のアップデートがおこなわれていた。そうした初期から獲得していた人気や継続的な調整もあってか、本稿執筆時点ではSteamユーザーレビューにおいて約7万7000件中94%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。同時接続プレイヤー数も、2024年からは多い日で4000~5000人ほどを記録する日も多くなっており、本作において過去最大級の盛り上がりを見せていた(SteamDB)。

本日、そんな本作がついに正式リリースを迎えたかたち。Amistech Gamesによれば、今回のアップデートが大規模な機能変更としては最後のものとなる模様。しかしながら、必要に応じてパッチをリリースし、変更を加える可能性を伝えており、サポートは引き続きおこなわれていくようだ。またAmistech Gamesは続編となる『My Winter Car』を開発中。こちらの続報にも注目したいところだ。

『My Summer Car』はPC(Steam)向けに販売中だ。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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