カエル繁殖・自然管理シム『Mudborne: Frog Management Sim』高評価レビューの大合唱。遺伝子組み換えで“新種カエル”を生み出したり、絶滅種を復活させたり

インディーゲームデベロッパーのTNgineersは3月21日、『Mudborne: Frog Management Sim』をリリースした。対応プラットフォームはPC(Steam)。ゲーム内は日本語表示に対応している。本作はリリースからさっそく、高評価レビューが多く寄せられている。
『Mudborne: Frog Management Sim』は、カエルを見つけて増やす自然管理シミュレーションゲームだ。プレイヤーは1匹のカエルである。冬眠から目覚めると、池はすっかり荒廃して誰もいなくなっていた。そこにかつての賑わいを取り戻すため、そして冬眠している間に池に何が起きたのか明らかにするため、冒険に繰り出すことになる。
この冒険は、どうやらただの旅では済まないようである。カエルの遺伝子情報からは「現実世界」と「夢の世界」をつなぐ経路の情報を得られ、プレイヤーは2つの世界を行き来して探索しながら、新たなカエルの情報を得たり、池に何が起きたのかを探ったりすることになる。開発者によればストーリーは3万5千ワードほどのボリュームがあるとのことで、濃密な世界観を味わうことができるだろう。

トレイラーでは、プレイヤーが大いなる存在のようなものから書物を託されている場面が描かれている。おそらく普通のカエルでは得られないような知恵や知識をこの書物から得るのであろう。本作でプレイヤーはカエルたちの個体数を取り戻すため、遺伝子工学を駆使して新種を見つけ出していく。そうして見つけた新たな遺伝子情報から「夢の世界」への新たな経路の情報を得て、秘密を解き明かしていくというのが、ゲームの大きな流れになりそうだ。

もちろん池の賑わいを取り戻すための仕事も欠かしてはならない。カエルの個体数を増やすための繁殖や、キノコの栽培、それらに使う道具の製作など、農業やクラフトのシステムも充実している。また、NPCとの交流要素も存在しており、会話を通じて仲良くなることができるようだ。
ここで集合体が苦手な読者に向けお伝えしておくと、本作のグラフィックは全体的にかわいらしいドット絵で表現されている。そのためカエルの卵も、かわいくデフォルメされ小さな丸が7つくっついただけの形状をしている。一見すると中央が埋まった「ポンデリング」のような形であるため、ある程度は安心してプレイできると思われる。

そんな本作のSteamユーザーレビューは、本稿執筆時点で87件、そのうち97%が好評とする「非常に好評」のステータスを獲得している。レビューではゲームのさまざまな要素が高く評価されており、クラフトや繁殖が楽しい、前作『APICO』に比べてストーリーが充実している、ドット絵のグラフィックがかわいい、とにかくカエルが大好きといった声が聞かれる。
本作は、兄弟2人組のインディーゲーム開発スタジオTNgineersのellraiser氏が1人で開発を行っている。Steam上では過去に2人で開発した養蜂シミュレーションゲーム『APICO』をリリースしており、こちらも非常に高い評価を獲得している。今回の『Mudborne: Frog Management Sim』もクラフトや繁殖といった要素は共通しているため、前作のノウハウを活かしてさらに進化したのだと思われる。

『Mudborne: Frog Management Sim』はPC(Steam)向けに配信中。現在はリリース記念セール中で、定価の10%オフの税込828円で購入可能だ。ゲーム内は日本語表示に対応している。