宇宙遭難サイコホラー『Mouthwasing』Steamだけで早くも売上50万本突破。半年足らずのスピード達成

CRITICAL REFLEX/Wrong Organは2月20日、SFサイコホラーゲーム『Mouthwashing』の売上が50万本を突破したことを発表した。Steam向けに発売されてから半年足らずでの大台達成となる。

パブリッシャーのCRITICAL REFLEX/デベロッパーのWrong Organは2月20日、『Mouthwashing』の売上が50万本を突破したことを発表した。昨年9月27日に発売から、半年足らずでの大台達成となる。

本作は、一人称視点のSFサイコホラーゲームだ。舞台となるのはタルパという名の宇宙貨物船である。タルパはとある貨物の輸送のため星間を航行中だったが、船長が突如クルーたちを道連れに自殺を図る。自殺に失敗した船長は重傷を負って寝たきりとなり、タルパも宇宙で遭難してしまう。減りゆく物資に焦るクルーたちは、絶対に入ってはならないと言われていた貨物室への侵入を試みる。


本作にてプレイヤーは船長代理のジミーの視点で物語を追っていく。宇宙船にはジミーや元船長含め、5人のクルーたちが存在。数か月分の食料や動力源の備蓄はあるが、救助が来る見込みはない。ゆっくりと迫る死の恐怖にクルーたちは追い詰められ、やがて狂気に飲まれていく。

本作はSteamにて昨年9月27日に配信開始され、現実と虚構が入り混じった演出や、ストーリーの閉塞感などから瞬く間に高い評価が集まっていた。本稿執筆時点のSteamユーザーレビューでは2万4000件中96%が好評とする「圧倒的に好評」ステータスを獲得している。なお本作は日本語表示に対応しており、翻訳は『Buckshot Roulette』『Arctic Eggs』など多数のゲームの和訳を手がけてきたnicolith氏が担当。ローカライズ品質を含め、国内ユーザーからも好評が集まっている。

このたびそんな本作の売上が50万本を突破したことが報告された。発売から半年足らずでの達成であり、小規模開発ゲームの新規IPとしてかなりの勢いで売り上げていることがうかがえる。本作は前述したようなユーザー評価のほか、Steamアワード2024の「優れた物語ゲーム賞」などのアワードにもノミネートされていた。またストリーミング配信を中心にSNS上で話題を集めたことも、売上を後押ししたのだろう。報告では開発元からユーザーへの感謝も綴られている。

なお売上50万本の報告とともに、2025年内に本作がPS5/Nintendo Switch向けにそれぞれパッケージ版/ダウンロード版で展開されることも発表された。国内でも発売されるかどうかは不明ながら、続報も注目されるところだろう。このほか年内にはFangamerとのコラボでアパレル・ぬいぐるみ・レコードなどもリリース予定だそうだ。

『Mouthwashing』はPC(Steam)向けに発売中だ。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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