パブリッシャーのCRITICAL REFLEXは8月26日、『Mouthwashing』を9月26日に配信すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。ストアページの表記によると、日本での配信は時差の関係で9月27日になるようだ。またゲーム内は日本語表示に対応予定。
『Mouthwashing』はSFサイコホラーゲームだ。舞台となるのはタルパという名の宇宙貨物船である。タルパはとある貨物の輸送のため、1年かけて星間を航行するはずだったが、船長が突如乗務員たちを道連れにした自殺を試みたことにより遭難。宇宙空間に取り残された5人のクルーは減りゆく物資に焦り、絶対に入ってはならないと言われていた貨物室への侵入を試みる。
ゲームプレイは一人称視点で進行。物語主導の体験となるという。船長のカーリーに代わり船の指揮を執っている、船長代理のジミーの視点でストーリーを追っていくことになるようだ。なお船長は自殺に失敗しており、四肢を失う重傷を負いながらも生きのびている。宇宙船には数か月分の食料の備蓄があるが、救助が来る可能性は0%とのこと。飢餓による死の恐怖を前に、クルーたちは狂気に飲まれていくことになるという。
そんな本作の物語では、すべてを疑うべきであるという。幻覚や妄想を交え、主人公の正気さえ疑われるストーリーが展開されるようだ。一見ささいな点が、物語を読み解くカギになるという。そうして虚実入り乱れたストーリーのなかで、船長やクルーメンバー、そして積荷に隠された謎を解き明かしていくことになるそうだ。
本作を手がけるWrong Organはスウェーデンに拠点を置くゲームスタジオだ。過去には、魚となり閉鎖空間からの脱出を目指す無料ホラーゲーム『How Fish Is Made』を制作。哲学的なストーリーやローポリを活用したアートスタイルなどが好評を博し、Steamユーザーレビューでは本稿執筆時点で約3300件中95%が好評とする「圧倒的に好評」ステータスを獲得している。
Wrong Organのメンバーはスウェーデンのゲーム学校Futuregamesの元学生らによって構成されており、『How Fish Is Made』は在学中に制作した作品だったとのこと。同作が人気を集めたため卒業後も似た路線の作品を作ることにし、そのためのスタジオとしてWrong Organを立ち上げたという。本作『Mouthwashing』は、そんな同スタジオの設立後初めての作品となる様子。ストーリーやアートスタイルなど、過去作で評価されたスタジオの持ち味が活かされていることだろう。
『Mouthwashing』はPC(Steam)向けに、9月27日配信予定だ。ストアページの表記によると、ゲーム内は日本語表示に対応予定。