
圧倒的に好評ガチンコ近接ローグライク『Mortal Sin』史上最大アプデと共に正式リリース。“近接戦闘版DOOM”を目指す野心作、ついに完成
Nikola Todorovic氏は日本時間8月30日、一人称視点ローグライクアクション『Mortal Sin』を正式にリリースした。本作はハイスピードな近接戦闘をメインとした、ローグライクアクションゲームだ。

個人ゲーム開発者のNikola Todorovic氏は日本時間8月30日、一人称視点ローグライクアクション『Mortal Sin』を正式にリリースした。対応プラットフォームはPC(Steam)。
『Mortal Sin』は、ハイスピードな近接戦闘とグラフィックノベル風のビジュアルが特徴の、一人称視点ローグライクアクションゲームである。舞台となるのは主人公のある願いがかなった後の世界。ただし、願いは主人公が思っていたのとは違う歪んだ解釈をしたかたちでかなえられており、世界はまるで悪夢のようなありさまだ。プレイヤーはそんな世界の墓地で目覚めた主人公として、はびこる敵との戦いに身を投じることになる。

正式リリースに伴い、本作史上最大規模だという大型アップデートも配信されている。まず、最終ボスとのバトルが実装され、ストーリーが完結。戦闘はアニメーション、操作、レスポンス、敵のAIなどさまざまな面が一新されており、開発者自身が目指していた“melee Doom”(近接戦闘版Doom)の感覚が実現した、より強烈なものになったという。そのほかにもグラフィックやサウンド面の改善や、バランス調整、バグ修正など、多くの変更がおこなわれている。
本作は一人称視点のローグライクアクションで、マップは自動生成でプレイするたびに変化し、やられたら最初からやり直しである。戦闘は近接戦闘が主体で、ダッシュ、ガード、パリィといったアクションに加え、敵のガードを崩すのに使えるキック、そして武器による通常攻撃と強攻撃といったものが存在している。またキックと通常攻撃などの複数のアクションを組み合わせることで発動する攻撃もあり、装備品の耐久度を考慮した持ち替えの必要性や、地形を活かして敵を罠にはめることもできるなど、操作は直感的でありながら奥深いシステムとなっている。ゲームが進行するとPaladin、Mage、Monkといったクラスを選択してプレイできるようになるため、何度も繰り返し遊ぶことができるだろう。

ビジュアル面では、グラフィックノベルのようなビビッドな色使いや派手なゴア表現は残しつつも、早期アクセス開始段階に比べて視認性が向上しており、ハイスピードな近接戦闘を存分に味わうことができるようになっている。また、複数のスタイルから好きなものを選択できるほか、カラーパレットを自由に変更するなどのカスタマイズ性もあるため、好みに合わせた見た目でゲームをプレイすることも可能だ。
本作は2023年3月に早期アクセス配信を開始。その後、約2年半にわたりアップデートを続けてきた。これまでに寄せられたSteamユーザーレビューは4000件を超えており、そのうち95%が好評とする「圧倒的に好評」ステータスを獲得している。そんな人気作がこのたび正式リリースを迎えたかたち。


本作は多彩な武器やスキルを駆使したハイスピードな戦闘を毎回変わるマップで何度も繰り返し楽しめる作品だ。レビューの多くは戦闘の楽しさを高く評価している様子だが、特徴的な色使いのグラフィックやサウンド面も好評だ。これぞ個人の開発者の熱意のなせる業だと、すっかり作品そのもののファンになっているプレイヤーも見受けられる。
開発を手がけたNikola Todorovic氏は個人で活動するインディーゲームデベロッパーで、本作がSteamでリリースする初めての作品だ。開発が始まったのは今から約5年前だそうで、満を持してのリリースを誇らしく思うと同時に、ゲームの完成を信じて待ってくれていたプレイヤーに感謝を告げるコメントをSNS上に投稿している。今回リリースされた1.0は、Nikola氏がずっと作りたいと思っていたとおりの史上最高のバージョンとのことだ。
『Mortal Sin』はPC(Steam)向けに配信中。現在は正式リリースを記念してセールを開催中で、9月13日までの期間限定で定価の20%オフとなる税込2240円で購入可能だ。
