TRPG風“対話形式”ストラテジー『モンスターコマンダーズ – 混沌の戦略譚 -』Steamにて無料公開。生成AIと繰り広げるターン制モンスター使役バトル

個人ゲーム開発者のすめらぎ氏は8月31日、『モンスターコマンダーズ - 混沌の戦略譚 -』をSteamにて無料で配信した。本作は今年5月にBOOTHに公開された同名作品の正式版となる。

個人ゲーム開発者のすめらぎ氏は8月31日、『モンスターコマンダーズ – 混沌の戦略譚 –』をSteamにて無料で配信した。本作は今年5月にBOOTHに公開された同名作品の正式版となる。

『モンスターコマンダーズ – 混沌の戦略譚 -』は、TRPG風のターン制ストラテジーゲームだ。現在PC(Steam)にて、基本無料で配信されている。もともと同名のゲームとしてBOOTHおよびWebにて配信されていた。今回Steamの審査が通ったことがきっかけになり、バランス調整などが施されたうえで正式版として配信されたかたち。

本作は生成AIによって作られたオリジナルのモンスターを率いて、敵を討伐していくこととなる。本作はモンスターを用いて敵を攻撃するが、攻撃や防御などのコマンドで指示をするわけではない。どんな行動をとるかというのを「テキスト」で打ち込み、モンスターに指示をするという形式になっている。


本作は戦闘の進行や受け答えなど、随所にAIを使用している。プレイヤーが打ち込んだテキストを読み取り、その行動を取った結果どうなるかというのをAIが考え出力する。つまり、ゲームプレイは「対話」で進行する。そうして生成AIとのやり取りを繰り返すことでゲームが進行していくため、指示できることの幅が広く、一対一でTRPGをしているかのように戦闘ができるのだ。

基本はランダム生成されたモンスターを使用するが、ゲーム内課金をすることでオリジナルのモンスターも制作が可能だ。オリジナルのモンスターはスキルや概要、弱点などを自分で考えることができる。外見の画像などは回数制限があるが、AIが画像を生成することができる。


自身が入力した文章を元にAIが結果などを自動で考え、その文章に従った結果どうなったのかという内容が、TRPGや小説のように描写がされる。こうしたユニークなゲームプレイや、TRPG風の雰囲気がプレイヤーから評価されている。なお敵を倒したのにクエストが終わらなかったり、報酬がもらえなかったりと、AIの“匙加減”による裁定もあるものの、何度か指示を送りなおすことで解決することもあるようだ。

記事執筆時点では討伐対象のモンスターとの戦闘、他プレイヤーが作成したモンスターとの戦闘などが実装されている。また近日公開予定のコンテンツとしては、「オリジナルクエスト」なるものも存在。今後のアップデートにも注目したいところだ。

『モンスターコマンダーズ – 混沌の戦略譚-』は、PC(Steam)にて基本無料で配信中だ。

Sen Ito
Sen Ito

シミュレーター系や作業系のゲームをしたり、絵を描いたり小説を書いたりなどしています。『トライブナイン』の辰沼龍斗がとにかく好きです

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