『モンスターハンターワイルズ』の「超会心」、とある言語版だけ“与ダメージ2倍以上になる”と解釈される事態が発生。ならない
『モンスターハンターワイルズ』の「超会心」スキルが「ドイツ語版とほかの言語で効果が違うのではないか」との勘違いが話題を呼んでいる。

『モンスターハンターワイルズ』の「超会心」スキルが「ドイツ語版とほかの言語で効果が違うのではないか」との勘違いが話題を呼んでいる。スキルによって説明文での割合の扱いが違うことから、そうした読み違えが生じた様子だ。
本作では、武器やスキルによって攻撃に会心率が付与される。会心率に応じて攻撃時に「会心攻撃」が発生し、与ダメージの倍率を上げることが可能だ。超会心は、会心攻撃のダメージ倍率を上げられるスキルとなっている。

今回、RedditユーザーのOsantoR氏が本作のスキル「超会心」を巡って、フレンドとの口論があったことを報告し、注目を集めている。同氏がドイツ出身の友人と超会心の効果について話した際に、その友人は超会心では「会心攻撃のダメージ倍率が最大140%増加する」と主張したという。超会心スキルはLv5まであり、最大レベルでは“ダメージ倍率が2.4倍以上になる”との考えだろう。一方でOsantoR氏は、最大レベルでも40%しか増加しないと反論。同氏が提示した英語版のスクリーンショットでも、たしかに「会心攻撃のダメージ倍率が40%増加する」といった旨の説明がおこなわれている。
なおOsantoR氏の友人は母国語であるドイツ語で本作をプレイしているようで「140%増加する」と主張をする友人に、ドイツ語版の超会心のスキル説明文のスクリーンショットを求めたという。下記のスレッドに投稿された画像には、確かに「140%」との記載が含まれている。これを見たOsantoR氏は英語版の説明があっており、ドイツ語版ではスキル説明での数値がタイプミスされていると解釈した様子だ。
しかしどうやらドイツ語版の説明も、タイプミスではないようだ。ドイツ語版のスキル説明をよく読むと、会心攻撃のダメージ倍率が「140%増加する」のではなく「140%“に”増加する」といった意味になっている。つまり元からある100%のダメージ倍率に、40%上乗せされるという説明だろう。英語版のスキル説明とも食い違いはない。ちなみに日本語版での超会心Lv5は「会心攻撃時のダメージ倍率を1.4倍に強化する」と説明されており、小数を用いつつドイツ語版に似た説明がおこなわれている。
ようするに、言語の違いで超会心のスキル説明文における数値の表記は異なるようだ。なお本作では会心率がアップする「見切り」など、効果が割合で表現されるスキルがさまざま存在する。そしてドイツ語版でも見切りスキルは「会心率が20%増加する」といった説明がおこなわれており、OsantoR氏の友人はそうしたスキルと同様に140%についても“増加率”と読み違えたのだろう。

いずれにせよ、日本語版と英語版、ドイツ語版で同一のスキル説明における数値に異なる表記が用いられているのは興味深い。たとえば日本語版では先述のとおり超会心のダメージ倍率増加については小数表記ながら、会心率については%表記となっており、言語ごとの見分けやすさや区別しやすさの配慮があるのだろう。とはいえ今回のケースのように混同される場合はあるようで、フィードバックを受けつつ今後変更される可能性もあるかもしれない。ちなみにスキル説明に関連して、本作では新スキル「鎖刃刺撃」の発動条件を巡って混乱もみられ、今後スキル説明文の修正が予定されている(関連記事)。
『モンスターハンターワイルズ』はPC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S向けに発売中。
【UPDATE 2025/3/26 14:33】
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