『モンハンワイルズ』の有名人そっくりキャラクリに気づく“本人”たち。ダニー・トレホに研ナオコさん、中には「自分を自作する」有名人も

『モンスターハンターワイルズ』では有名人に似せてハンターを作り上げるユーザーも存在。SNS上に投じられた“有名人そっくりハンター”に、元になった有名人本人が関心を寄せる珍しい現象もみられる。

カプコンは2月28日、『モンスターハンターワイルズ』を発売した。本作でも幅広いカスタマイズが可能なキャラクタークリエイト機能が用意されており、中には有名人に似せてハンターを作り上げるユーザーも存在。SNS上に投じられた“有名人そっくりハンター”に、元になった有名人本人が関心を寄せる珍しい現象もみられる。

本作は、ハンティングアクションゲーム『モンスターハンター』シリーズ最新作だ。舞台となるのは、ギルドが調査したことのない未踏の領域「禁足地」。フィールドでは季節が移り変わるほか、さまざまな生物が生態系を形作っている点が特徴だ。また、お馴染みの14種の武器種が続投しており、「武器切り替え」「集中モード」といった新たな仕組みも導入されている。


本作でもプレイヤーキャラとなるハンターの見た目を自由にクリエイトすることが可能。過去作以上に細かく設定可能な部分もあり、発売前におこなわれたベータテスト時点からさまざまなキャラが作られ、話題となっていた(関連記事)。

また実在の人物に見た目を似せたハンターも生み出されており、ユーザーが生み出した“有名人そっくりハンター”が本人の目に留まる不思議な事例も発生している。今回自分のそっくりハンターを発見したのは、俳優のダニー・トレホ(Danny Trejo)氏だ。

ダニー・トレホ氏といえば、メキシコ系のルーツをもつ米国の俳優。強面のルックスを活かし、主に南米系の悪役として映画やドラマで活躍している。また映画「マチェーテ」シリーズでは、主人公のマチェーテ役にて主演を務めている。

今回あるXユーザーが、ダニー氏を模して作られたハンターを紹介。4枚のスクリーンショットをダニー氏のアカウント@officialDannyTにメンションしつつ投じた。スクリーンショットを見るに、ロングヘアと立派な口ひげをたくわえつつ、ダニー氏の強面や肌の質感などがばっちりと再現されたキャラだ。「マチェーテ」でのダニー氏の凄腕ぶりにちなんでか、「モンスターどもがダニー・トレホに勝てるわけがない」と綴られている。

このポストはダニー氏本人の目に留まったようで、同氏によってリポスト。さらにダニー氏は画像を引用しつつ、『モンスターハンターワイルズ』のハッシュタグを付けながら「マチェーテはどの武器でいくんだ?」と問いかけた。ダニー氏が本作をプレイしているかは不明ながら、マチェーテにぴったりの武器を教えてほしかったのかもしれない。ちなみに同氏は『あつまれ どうぶつの森』好きでも知られる人物だ(関連記事)。

すると『モンスターハンター』の英語向け公式Xアカウントはダニー氏の投稿に反応。「問題は、どの武器ならマチェーテについていけるのかだ」とノリよく返している。ダニー氏の疑問は解消されなかったようだが、同氏のそっくりキャラが発端となる不思議なやり取りが生まれた格好だ。

ほかにも有名人のそっくりハンターはさまざま作成されており、本人から反応を受けた例はある。たとえばオープンベータテスト時にはタレントの研ナオコさんにそっくりなハンターが作成され、ユーザーがX上に投稿。同氏のXアカウントが“感謝”を述べつつ、反応を寄せていた。かなりの再現度、かつ本人反応があったことから大きな注目を集め、製品版発売後にも研ナオコさん風ハンターでゲームを進めるユーザーが一部見られる。

このほかお笑いコンビ「見取り図」の盛山晋太郎さんはYouTubeライブにて本作を実況プレイし、なんと自ら自分に似せて作成したハンターを披露。しかしコメントでは同氏の顔と「違うと思うところ」がどんどん寄せられ、再調整がおこなわれることに。コメントではあくまでユーザーが違うと思ったところが投じられたようだが、同氏の顔についての“遠回しな悪口のようなコメント”が集まる状況になった様子だ。

幅広いキャラクタークリエイトが可能なことから、有名人そっくりハンターもさまざま生み出されている『モンスターハンターワイルズ』。話題作ということも相まって、本人の目に留まる、あるいは本人がそっくりハンターを自作する例もあるようだ。

ちなみに自由度の高いキャラクタークリエイトは『モンスターハンター:ワールド』でも特徴であったが、同作ではキャラクタークリエイト時と実際のゲーム内の印象の差が出やすいことが課題としてあったという。一方『モンスターハンターワイルズ』では、ゲーム内でもキャラクタークリエイト時のイメージが保たれるように意識して改善に取り組まれたそうだ(弊誌合同インタビュー記事)。本作のハンターはカットシーンでも存在感を増しており、有名人モチーフに限らず、キャラクタークリエイトでこだわって作り上げたハンターをゲーム内で眺めるのも楽しみ方のひとつだろう。

モンスターハンターワイルズ』はPC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S向けに発売中だ。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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