MIXI社、なんと新SNS「mixi2」をリリース。招待制のタイムライン式短文SNSで、懐かしの「mixi」とは別ものに
株式会社MIXIは12月16日、SNSプラットフォーム「mixi2」をリリースした。対応プラットフォームはiOS/Androidで、既存ユーザーからの招待制で提供されている。
MIXI社といえば、2004年3月にサービス開始されたSNSプラットフォーム「mixi」を運営するほか、『モンスターストライク』の開発・運営などゲーム事業でも知られる企業だ。mixiではコミュニティ作成のほか、掲示板・ブログ機能などを利用可能。またゲーム関連の機能としては「mixiゲーム」としてさまざまな基本プレイ無料ゲームも提供されている。
当初mixiは登録済のユーザーからの招待を受けないと新たな利用登録ができない招待制で運営されていた。一方2010年3月には招待制が廃止され、以降さまざまな追加機能も実装されてきた。ただ2020年には利用状況を踏まえての判断として「mixiページ」機能がサポート終了。機能削減もありつつ、運営が続けられている。
そうした中で今回MIXIは、新たなSNSプラットフォームとなる「mixi2」をリリースした。既存のmixiとは別のサービスであり、データの共有や関連付けはおこなわれない。またmixi2はmixiとは異なり、閲覧・投稿共に手軽にできる短文テキストSNSとなる。ホームタイムラインにて、フォローしているユーザーのポストや参加しているコミュニティ・イベントのポストが時系列で表示される、Xのような形式のSNSとなるようだ。
またフォロー状況や参加状況から判断された身近に盛り上がっている投稿を表示できる発見タブも用意。とはいえあくまで先述のフォロータブが基本となり、目立つ話題のレコメンドよりも、身近な友人知人の間で盛り上がっている話題を重視。繋がりたい人とのコミュニケーションがより密になっていくことを応援する狙いがあるそうだ。
このほか交流機能としては、送信するテキストや投稿への反応にて豊かな感情表現が可能な「エモーションテキスト(エモテキ)」「リアクション」が用意。またコミュニティ作成機能や、オンラインイベント・オフラインイベントの作成機能なども用意されている。
ちなみに既存のmixiでは「心地の良いつながり」を軸とするゆったりとしたコミュニケーションの場を目指していたという。一方でmixi2では「今を共有でき、すぐ集える」を軸とした、より手軽でリアルタイムなコミュニケーションができる場の提供を目指しているとのこと。
国内SNSプラットフォームの黎明期に隆盛を誇ったmixiながら、近年はX(旧Twitter)やInstagramといった後発のSNSプラットフォームの台頭もあってか存在感が薄れていた状況もある。今回突如サービス開始となった短文型SNS「mixi2」が、既存のSNSプラットフォームもあるなかでどのように利用されていくのかは注目されるところだろう。