美少女ホラー『MiSide : ミサイド』、ヤンデレ少女との恐怖生活が“普通に堪能”されつつ人気沸騰。怖さが勝るか、愛が勝るか
パブリッシャーのIndie Ark/松竹は12月11日、美少女ホラーゲーム『MiSide : ミサイド』をリリースした。対応プラットフォームはPC(Steam)。ゲーム内は日本語表示、日本語音声に対応している。本作はリリースされてさっそく多くのプレイヤーを集める好調なスタートを見せている。
『MiSide : ミサイド』のメインキャラクターは、モバイルゲームに登場する美少女、ミタだ。『学園アイドルマスター』にて葛城リーリヤ役などで活躍する花岩香奈さんが声優を務めている。『MiSide : ミサイド』にて主人公がプレイするモバイルゲームでは、ミタの同棲相手となって、ミニゲーム形式の片付けや料理の世話を行っていく。ゲーム内のミタとの友好度を上げたある時、主人公があたりを見渡すと、目の前に広がるのはミタの家、そしてゲームのキャラクター、ミタだ。プレイヤーは主人公を操作し、ミタとの違和感のある共同生活を共に過ごす。そして、ミタの家からの脱出を目指す。
本作は、主観視点で進行する脱出型のホラーゲームとなる。舞台となるのは主人公が遊んでいたモバイルゲームの美少女、ミタの家だ。プレイヤーは、ミタとの共同生活を過ごしつつ、家からの脱出の機会を図っていく。ミタの家は、リビング、キッチン、ベッドルームなどが存在するごく一般的な住居だ。しかし、玄関から家を出ようとすることをミタは許さない。そのため、ミタの目を盗みつつ、脱出経路を探すのだ。
共同生活に隠れて、脱出経路を探す中で、あらゆる奇妙な出来事に遭遇する。謎の装置、壁に書かれた血の文字、不気味な映像、そういった恐怖に耐えつつ、なんとか家から脱出を図っていく。脱出を進めていくと、あらゆるキャラクターと出会うことができる。そのキャラクターたちは、プレイヤーを手助けするものから、怖がらせたり、ちょっかいを出してきたりとさまざま。キャラクターたちとの交流、そしてミタの家を探索する中で、ゲームの世界に入ってしまった謎を解き明かしていくのだ。
『MiSide : ミサイド』は、発売される前からデモ版などを通じて、独特のコンセプトで話題となっており、リリースされる前から、Steamのウィッシュリスト登録者が約15万人を突破。そうして、12月11日にリリースが開始された。本作の同時接続プレイヤーは、ピーク時で約4100人を記録(SteamDB)。Steamユーザーレビューでは約1300件中、98%が好評の「圧倒的好評」のステータスを獲得している。かねてより注目されていた本作だが、リリースされ、順調な評価を得ているかたちだ。
本作のレビューでは、共同生活のかわいらしい穏やかな雰囲気に、不気味なホラー要素が少しずつ入り込んでくる独特な展開と、そのバランス感が好評を博している。また、ゲームを進めるほど先が気になるストーリーや、登場するキャラクターの設定に関しても、好評を得ているようだ。
そして何よりも本作のメインキャラクターとなるミタのキャラクターデザインや声がかわいいというところも好評な様子。いわゆるヤンデレのような部分もあるが、それを含めてキャラクターを愛したいという声も見られた。恋愛ゲーム風ホラー作品ながら、普通に恋愛ゲーム的にも楽しまれているようである。恐怖感の程よさも、幅広いユーザーに受けている様子だ。
本作を手がけるのは、2人組のインディーゲーム開発者、AIHASTOだ。過去には、『Wire Lips』や、『Umfend』など、ホラー探索ゲームをitch.ioにて公開。AIHASTOのゲームは、カラフルなアニメに触発された作風を持ち味としているそうで、本作もアニメの美学に倣って制作したという。本作はリリース後も開発が進められており、2025年には「Living Together (同棲生活)」モードが追加される予定だ。ミタとの新しい交流方法が満載とのことで、どのようなモードになるかも注目されるところ。また、現在Steam版のみリリースされている本作だが、多くのプレイヤーの要望があれば、モバイル版やコンソール版を制作も前向きに検討されていくという。
『MiSide : ミサイド』はPC(Steam)向けに配信中。リリース記念セールとして、12月25日まで定価である税込1700円から、10%オフとなる税込1530円にて販売中だ。